第4話「現実とネットゲームのパラメーターは反比例する」
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かよ?】
【こんな恐ろしい所に人がいるとは思えないんですけど】
【その通り。だから人影を見つけたら、それはMと思って間違いない(決)】
フルーツポンチ侍Gは自信たっぷりに言い切った。
だがその自信ありすぎる発言が、逆に銀子たちの不安を強くする。今さら遅いが、ここに来た事を銀子たちは後悔し始めた。
【人影どころかモンキーすらいないヨ】
【Mが全部狩っちまったんじゃねーの】
【それはそれでありがたいんですけど。でもこーゆう時って、いきなり敵が現れたりするんですよね。ほらあの岩からとか】
“ザッ”
【え?】
“ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ”
何気なく指差した岩から、ぱっつぁんの言った通りにデカモンキーがはい出てきた。
ジャングルで見たのとは桁違いの大きさで、迫力も凶暴さも何十倍である。
〈神獣パオシャンロンが現れた〉
【でたァァァ!!】
ぱっつぁんの絶叫と共に全員一斉に走り出した。
全速力で逃げる獲物をパオシャンロンが猛スピードで追いかけてくる。
【言ったそばから出るってベタすぎんだろうがァァァ!!】
ネタない。がんばって逃げてね。
【超ひとごとォォォ!!】
執着につけ狙われ、四人は断崖絶壁へとすぐ追い込まれてしまった。
下へ飛び降りるにしても高さがあり過ぎる。だからと言って目の前のパオシャンロンには当然敵うはずもない。
パオシャンロンは雄叫びを上げながら、腕を大きく振り上げた。
【うわァァァァァァ!!もうおしまいだァァ】
“グサッ”
突然、パオシャンロンの口の中から巨大な刃物が飛び出て地面に突き刺さった。
さっきまであった猛々しい生気を全て失い、神獣と恐れられていたパオシャンロンはあっけなく屍に変わった。
【馬鹿な。最強クラスをたった一撃で倒してしまうとは……(驚)】
もう動かないパオシャンロンを見て、フルーツポンチ侍Gはその凄さを再確認した。
すると倒れた拍子で舞い上がった土煙の中から、黒い影が浮かんでいる。
この神獣を倒せるのは化け物としか思えない。だがもしそれが人だったとしたら――
【まさかアレが……】
銀子は目を見開いてその姿が人であることを確かめた。
【最早疑う余地もない。世界の全てを知り尽くし、世界の全てを狩り尽くした者(伝)】
逆立った金髪と海のような青い瞳を持つ青年。
自分の身長を遥かに超えるバスターソードを抱えて、こちらへ歩み寄ってくる。
【あなたが伝説の……】
驚きのあまり言葉が続かないぱっつぁんを見て、青年は微かに笑った。
【俺が『M』だ】
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【限界まで極めているこのステータス。間違いなく『M』だ(憧)】
噂とでしか思っていなかった人物が目の前に現れた。驚
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