第2話「ネットゲームに性別は関係ない」
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金儲けのためさっそく銀時たちはモンキーハンターをプレイしようとした。
しかし「ハヤ耳チギリズバット」の宣伝効果のせいで、どこの電子喫茶も満員。二日経ってようやく席を確保できた。
だが相席は無理であったため、モンハンの集会場で待ち合わせとなった。
キャラクターを作成してログインした新八は、中々現れないあとの二人を待っていた。
【集会所前で待ち合わせだけど、銀さん達ちゃんと登録できたかな?】
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【ネットじゃ誰が誰かわかんなくなるしなぁ。こんな容姿で二人ともわかってくれるかな?】
掲示板前で待っているのだが、集会場は何百というハンターで溢れかえっており見分けがつかない。
【こんにちは】
画面にメッセージウィンドウが表示される。誰かが新八にコンタクトをかけてきた。
セミロングで年は新八より少し上のようだが、クルッとした瞳から可愛い印象である。
ここでいくら外見に注目しても、現実と一致していることはまずない。そう分かってても、新八は可愛い見た目に惹かれてしまう
【ひょっとしてゲーム初心者の方ですか?よろしかったら一緒に狩りにいきませんか?】
「女の子だ。どうしよ、誘われちゃってるよ。なんか変な感じだな」
駄メガネで冴えない容姿の地味少年にとって現実ではまず体験できないこの感覚。
ボイス機能はないが、メッセージを読むだけで女性声に聞こえてくる。ゲームの中とはいえやっぱり嬉しくて、新八の頬は自然と赤く染まっていた。
しかし、ここに来たのは金儲けで女性をハントするためではない。
残りの二人ともまだ会えていないし、勝手な事をしたらあとがうるさいだろう。
【僕だけじゃないんで先約の人たちと相談してからでいいですか?】
【それなら大丈夫ですよ】
女性の口元が不敵に微笑んだ――ように見える新八の頭に疑問符が浮かぶ。
【えっ。どうして…】
【フフ、引っかかったなアイドルオタク】
【銀さんんんんん!?】
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確かによく見れば、女性キャラは銀髪で服の色も銀時のと酷似した配色だ。
パソコンの向こうでガッカリしている新八を想像しているのか、銀子は下品な笑いを上げた。事実、新八のテンションはダダ下がりでボイスも銀時の声に脳内変換されてしまう。
【なんで僕って……】
【冴えねぇ《ツラ(顔)》にだっせーメガネ。お前だってすぐわかるわ。どんだけ単純なパーツでできてんだ】
【アンタこそなんでネカマになってんだよ!?】
【バカだなぁ。金儲けしやすくするためだよ】
【え?】
銀時もとい銀子は意味深に笑い、密かに考えていた策を語り始めた。
【俺たちはゲームを始めたばっかだ。こんなんじゃマスカークどころか雑魚猿すら倒せねェ。かと
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