第2話「ネットゲームに性別は関係ない」
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目をつけたのか。だとしたらそれは大きな間違いである。
【あっすいません。もう僕らパーティ組んでるんで、これ以上初心者の人とは……】
【いえ、私達はゲームの管理人なのですが】
【そこの路地裏でハンターが襲撃され身ぐるみをはがされたと報告が入っているんですが、何か知りませんか?】
豚人間が指差す方には、激怒しながらこちらを見ているパンツ一丁の男がいた。
まるで「アイツにやられた!」と訴える表情で。
“ドム”
二人組の豚人間もとい警備兵の腹に強烈な衝撃。
彼らが最期に見たのは、地に倒れる自分に容赦なくナイフを向けるハンターの姿だった。
〈警備兵の装備をはぎ取った〉
【はぎとんなァァァァ!!】
〈♪上手に焼けました〜〉
【焼くなァァァ!!】
〈こんがり焼き肉を手に入れた〉
ハンターとは思えない荒業で手に入れたこんがり焼き肉を、銀子とカグーラはその場でムシャムシャ食べ始めた。
二人の暴挙にぱっつぁんは額に図太い血筋を浮かべて叫ぶ。
【何やってんだ、てめーら!ハンターからハントするゲームじゃねーんだよ!!】
【一流のハンターは仕事を選ばない】
【お前らただの追い剥ぎだろうが!!】
【この肉欲しいアルカ?あげねーヨ】
【いるかァ!】
“ブーブーブーブー”
突然、集会場全域に警報音が鳴り響く。
それを合図に出現した大勢の警備兵たちが三人めがけて走ってきた。
【あっ!!ヤバイ!!ルールを犯したから管理者たちが怒って僕らを排除しようとしてますよォォォ!!逃げろォォォ!!】
ぱっつぁんにせかされ銀子とカグーラも全速力で集会場から逃げ出した。
凶暴なモンキーたちが支配する集会場の外へと。
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彼らの行動の一部始終は、多くのハンターたちに目撃されていた。前代未聞の暴挙にどのハンターも困惑して呆れていた。
だがその中でただ一人、微笑んでいるハンターがいた。
まるで彼らの暴挙を楽しむかのように。
【フッフ〜ン♪さっそくやらかしちゃってくれたねぇ☆さてさて、どうなることやらまか〜】
=つづく=
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