恐怖には限度がない
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あの二人とともに生きれない
あの二人の世界に・・・オレはいらない
「淋しいのかしら」
影が差した
「・・・小南・・・!」
顔を上げると小南がいた
変装は解かれ、髪飾りが風で揺れている
「目的は果たしたからね、お別れを言いに来たの
・・・分かるわ、貴方の気持ち」
隣に座り、肩が抱き寄せられる
頬に手をあてられ、なだめるように優しく話しかけられる
「貴方は知ってるわよね?
私が仲間と三人で行動していたこと・・・
他の2人は目に見えない絆があって、それは男の友情と言われるものだった
私には到底入り込めない絆・・・
貴方の場合は男女の情愛、そして貴方は友と見られていない
ただの庇護欲で守られているだけの存在」
頭を撫でられる
心臓の音が聞こえるほど近い
ゆっくりと頬を撫でる手が、顔を持ちあげ視線を合わせられる
「そしてただの足手まとい」
知ってる
声に出さず呟いた
「・・・お互い、淋しいわね
これ以上2人と一緒にいられないと思ったなら・・・私の元へいらっしゃい
一緒にあの御方と生きましょう」
悲しげに微笑まれ、手を握られる
今この手を握り返せば、あの御方とやらの元へ連れて行かれるのだろうか
酷く、魅力的な誘いだと感じ???
「そこまでだ」
一陣の風が吹き、声が響き渡る
一瞬で風景が変わったこの場所は、塔ではなく、小南の紙で作られた部屋
オレはいつの間にこんなところにいたのだろう
「まじらず、シナイ・・・」
小南の顔が醜く歪んだ
さっきまであんなに優しい顔だったのに
「私の生徒に手を出すな」
やっぱりシナイ先生は眩しかった
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あっさり終わって腑に落ちないシュロ
傷を抉られたイカリ
両親の秘め事を見てしまった幼子の気分なコン
天使は、神は統計上悪魔よりも人を殺しているものな小南
べつにデコが光ってるわけじゃないよ眩しいシナイちゃん
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