恐怖には限度がない
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れないことが怖い
何を考えているのやら
「ちょ、霧で何にも見えないじゃないー!」
「霧隠れの術だから仕方ないよ」
「木の葉の忍びが霧隠れの術を使うって変じゃん?」
「イカリは元々霧の出身だから仕方ないよ」
・・・霧、解いた方が良いのかなぁ
「おい」
「!」
目の前にサソリが現れる
気配はしなかったのに・・・!一応私は感知系なんだけどな・・・
流石は暁と言ったところか
「お前・・・霧の、出身なんだって?」
「・・・あぁ、戦災孤児でな」
「さっきのシュロも、お前も・・・邪神さまご執心のコンってガキも
俺等と似たようなもんか?」
ジャシン様の、ご執心?
確かコンは木の葉に来る前は湯隠れで療養していたと聞いたが・・・
そのときに飛段と接触してあるのか?
デイダラの時のように、変装した飛段?だが何故ジャシンさま?
「何の話だ?」
さっぱり理解できない
そういうと低く笑いながら、仕掛けた起爆札を糸で外していく
・・・こうもあっさりとばれると、自分の未熟さが痛感してしまう
「お前らも、記憶があるんだろう?別の歴史を辿った自分の記憶が、よ・・・」
記憶?!
まさか、こいつら・・・
「前の歴史じゃ、あの小娘に負けちまったが・・・まぁ良い
今度は弟子でも取って・・・俺の芸術を伝えるだけだ、永遠にナ」
小娘、サクラのことか!?
ならこいつは原作通りサクラと戦い死に、記憶だけ憑依したのか?
サソリだけじゃない、小南もそうなのか、デイダラはどうなんだ?!
暁全員が記憶を持っているのか?!
「フフッ・・・そう睨むなよ・・・
そうだな、デイダラ以外は全員ってところだな
・・・鬼鮫は、テメェのことを覚えているぜ?」
聞きたくない名前
私を殺した男の名
「!」
干柿 鬼鮫
鬼鮫、迫る鮫肌、削れる肉の感覚、痛み、恐怖、無慈悲な目
思いだすのはそれらばかり
傷跡なんてないのに、斬られたはずの場所が痛む
覚えてるだって・・・?
やめてくれ・・・お願いだから、殺さないでくれ
ちがう、ちがう
俺は・・・
私は、スパイなんかじゃない!
「霧が晴れたわ!」
「・・・なんだあいつら、棒立ちで何してんだ・・・?」
体に力が入らない
怖い、どうしようもなく、恐い
あぁ、誰か、先生、コン、シュロ・・・寒い・・・助けて
◆◇◆コン◆◇◆
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