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『雨詩』
『島』

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貴女は言った
『濡れるから』
そして僕の手を引き
屋根のある処へ
貴女は言った
『何が気に入らん?』
その態度も言葉も
貴女の全部です
僕は言った
『帰りたく無い』
貴女は頬を叩く
『困らせて楽しい?』
僕は悔しくて泣いた
けれど その涙は
雨が隠してくれた
愛しき貴男を
想い出し
貴女を睨みつけた
僅か7歳の
あの頃の僕



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