第1話
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その大きな穴にぽつんと何かの物体らしきものが目に入ってきた。
一夏「あそこにあるのは、なんだろう?」
と幼いゆえに大きな好奇心が出てきた一夏は、興味本位にその物体に恐る恐る近づいて行った。
それが、着々と進む大きな運命のカウントダウンと知らず、いやそんな事すら微塵もこの幼い弟にわかるはずもなかったが。
それは、巨大なクレーターのほぼ中央に突き刺さる形に堂々としていたが、どこか不気味に聳えていた。しかしながら、その物体は、なぜか放射熱などを感じさせていなかった。いや、むしろこの物体自体が自身を急速に冷やしているみたいだった。
そんな中、自分の好奇心を抑えきれなかった幼い一夏が、クレーターの入り口の端間でやってきた。
一夏「なんだろう、この穴は、あ、あそこに何かある、行ってみよう!」
と転げ落ちないように慎重に斜面を下りて行った。しかしながら、途中で石に躓いてしまい、服中泥だらけになってしまったが、なんとか、大きな怪我をせずに済んだ。
そして、やっとのことその大きな物体が近くまで見えるところまできた。
一夏「大きいなあ、千冬お姉ちゃんより大きいや。何だろうこれ、ところどころ、白く光ってるし綺麗だなあ。」
と不思議と興奮してきた、一夏はもっと近くによく見ようと近づいて行った。
その時、不意にその物体が小刻みに震えだし、その物体が突然崩れた。
一夏「なんだ、なんだ、急に崩れちゃったよ。」
とびっくりして、腰を落としながら、少しだけ後ろに退いた。
そして、土煙の中から、大体一夏の身長の半分くらいの影が見えてきた。
それが、一夏と永遠の共に生きる者とのファーストコンタクトでもあった。
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