01立ち会いの義
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かつてこの地に月降り注ぎけり
忍一丸となり破壊するも力及ばず
九尾の童仲間を連れ月に向かいて月操る者の轍を解き世界救いけり
孤独の童本当の愛に気づきけり
月での戦いから約二週間、やっと忍界にも平穏が訪れた。あの戦いでナルトは大切なことに気づいた。それは同期のメンバーからすれば『やっとか』と言う程度のはずだったのだが………
「ナルト君この後暇?」
「あー暇だってばよ良かったら映画でもいくか?」
「うん行こナルト君」
あの戦いから約二週間ナルトとヒナタは同期のメンバーが驚くほどラブラブだった。任務が終わり二人の都合があえばすぐにデートにいく。噂では結婚まで話が決まっているとか。もちろんそんな二人をみて同期のメンバーは毎回壁を殴っていた。
「ナルト様、ヒアシ様がお呼びです」
映画に行こうとしたナルトとヒナタの前に現れたのは日向の忍だ。
「どうしたんだってばよ?」
デートを邪魔されたナルトは結構不機嫌な態度で聞き返す。
「詳しくは存じ上げてませんでしたがどうやら極秘情報みたいでして……」
せっかくのデートを邪魔されたナルトであったがさすがに未来の義父さんになる予定の日向ヒアシの前で不機嫌な態度をとるのはさすがに気が引けるため(もっともヒアシ自身からデートが終わってからと言われていたのでデートを済ませた)ナルトはいつもどうりヒアシのもとに向かう。ヒナタはデートの後任務にかり出されナルトは一人でヒアシのいる日向家に来た。入ってすぐにヒアシのいる部屋に通されたナルトはヒアシの前で正座する。あの月での戦いのあとヒアシはヒナタとハナビを助けたことにお礼を言いたいとナルトの家を訪ねたことがある。その際にヒアシはナルトに自分に対する敬語を全て禁止した。理由は単純でナルトに敬語を使われると少しくすぐったいらしい。
「なんだってばよ義父さん」
さすがに呼び方はヒアシの思うようにはいかなかったが。
「ナルト実はなもうすぐ日向では立ち会いの儀が行われるのだ」
日向家ではいくつかの伝統的な儀式が存在する。ナルトでさえ結婚すればその儀式に参加する必要がある。しかしそれはあくまでも結婚すればの話だ。
「立ち会いの儀ってどんな儀式だってばよ?」
「我々日向家と竹取家の当主が組手を行う儀式だ昔は宗家と分家を決める儀式だったが今はただ組手をするだけの儀式になっている」
「それと俺が呼ばれた理由が一致してないってばよ」
ナルトのいう通り竹取家と日向家の儀式である以上ナルトには関係ないはずだった。
「実はなこの前の隕石の影響で竹取家の方が参加できなくてな儀式をやめることも出来ず一族で相談したところお前の名が上がってな」
つまりヒアシはナルトにその儀式に参加しろと言っている。ナルトにとっては未来の義父さんになる予定の人物なので断ることは出
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