狂う現実
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「曖昧で単純か〜〜〜〜」
曖昧で単純なのが世界、理不尽で繊細なのが人間だ。
病室で寝ている無月 零は記憶喪失だ。
記憶喪失なのだが記憶は残っている不可解な記憶喪失で専門的な医者から言えば現代で医学では解明出来ない!
変な脳専門の医者は俺の脳は次世代の脳の難関とか言って解剖する勢いだったからな〜〜〜〜
脳の記憶は曖昧で単純なのだが俺の脳と記憶は未知数の現代の医学、魔法、科学の三大原則を集結した完成形態!
未知の魔法 重力変換&重力変化&多彩な脳の可能性を秘めた人間が俺、無月 零なのだ。
「記憶喪失と言われて心配したが記憶は脳内に残ってる。
不思議な病状の患者さんだね」
「ですよね〜〜〜〜〜〜〜。
俺も記憶喪失と言われたのに記憶が残ってるなんて不思議だな〜と思ってます」
脳内から記憶は消えても自我は消えない。
脳内から記憶は消えても魂は消えない。
脳内から記憶は消えても心は消えない。
「自分の名前、自分の過去、俺が通ってる学校、友達の名前とか覚えてるですよ。
でも、俺は記憶喪失と医者に言われた」
自分が何者なのか覚えてる。
自分の過去を知っている。
でも、俺が知らない記憶が過去が因縁が記憶喪失と言われる前の俺に残ってるんじゃないか?
記憶喪失と言われる前の自分、記憶が曖昧で真実の自分、本当の記憶と本当の自分を知ってる無月 零が真相を握っているのか?
「長年の医者キャリアから言うと普通だ」
何故か医者の一言で安心した。
「そう・・・・・ですか」
安心感は恐怖心を掻き立てた。
医師の一言は俺の不安を消し去った。
一瞬、凄く安心した。自分が普通、自分の考え過ぎじゃないと思えて安堵した。
安心した・・・・・安堵した・・・・・不安を消し去った・・・・・俺は普通で平凡で人間だ。
でも、なんで恐怖心が芽生えたんだ?
「記憶喪失の患者さんの中でね」
「え?」
「記憶を喪失しても君は君を保っている。
記憶は自分の存在意義の象徴と僕は考えているんだが君は記憶を失う前の自分の記憶が本当に自身の記憶だと信じてるのかい?」
俺の記憶が偽りの記憶?
記憶を失う前の記憶を俺は知っている覚えている。
なら、俺は記憶失う前の俺と同一人物だ。
「記憶は曖昧で単純だと君は言ったけど。
僕は君の考えは共感出来ない。
あ、別に否定してる訳じゃない。人の価値観だから君の考えと僕の考えは違って当然!」
「は、はぁ」
「君の記憶は以前の君の記憶と完璧一致なんて君人身でも把握出来ない。
無論、他人には絶対に理解出来ない。
多少の違和感は感じる、程度なら親しい人間なら有り得る。
でも、完全に別人なんて証拠は・・・・」
流石、脳専門の医師と言うべきか熱く語るな
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ