第六章 正義の在り処編
第百八十七話 『罠、そして現れる騎乗兵』
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は少しして、
「……解析終了」
そう言って閉じていた目を開ける。
「どうですか、シホ?」
「どうなのだ、奏者よ?」
「なにかわかりましたか、シホさん?」
三人の問いかけにシホは、
「ええ、このキリングドールの製造工場の位置をある程度掴んだわ。ギンガ、地図を……。おそらくミッドチルダのどこかにあるはずだわ」
「わ、わかりました! すぐに用意します!」
そう言ってギンガはミッドチルダの地図を取りに行った。
ギンガが地図を取りに行っている間にシホは近くにあった椅子に腰掛けて一呼吸をする。
「ふぅ……やっぱり限定解析は神経を使うわね」
「お疲れ様です、シホ。しかしやはりシホの解析魔術は強力ですね」
「うむ。さすが宝具を解析できるほどのものだな」
「まぁ、これくらいにしか役立たないんだけどね……」
シホは「あはは」と笑うが、アルトリアが「そんなことはありません」と言葉を繋ぐ。
「シホの魔術は確かに特化型ですが、ですがそれでも極めれば使い道はさらに広がっていきますね。
その成果としましてはツルギ愛用の魔術『概念抽出』がその一例です」
「うむ。奏者はもう立派な魔術師だ。魔術が使えない余からすれば羨ましいものだぞ?」
「そうね。ありがとうね、二人とも」
「はい」
「うむ!」
シホの心の底からの感謝の言葉に二人は素直に嬉しそうに頷くのであった。
それからしばらくしてギンガが地図を持ってきてシホは解析魔術で読み取った風景や場所などを地図や映像などで特定していった。
そしていくつか候補が上がりすぐさま四人は移動を開始することにしたのだった。
◆◇―――――――――◇◆
四人はバリアジャケットや戦闘衣服などを纏って特定した隠された工場の居場所をつきとめて中へと侵入していった。
アルトリアが前衛、シホとギンガが中間、ネロが殿を務める形で工場の中を移動していく。
事前に入る前に解析をかけて工場内部の移動通路や部屋割りなどもシホは把握しているので心配はなく安心して、しかし緊張感をもって進んでいく。
そしてあるでかい扉がある部屋を発見した。
「ここが怪しいわね」
「はい」
「奏者よ、誰が突入するか?」
「そうね……アルトリア、頼める?」
「了解いたしました」
そしてアルトリアが扉を無理やりこじ開けて中へと侵入していき、続いて三人も中へと入っていく。
部屋の中は暗いままだったがシホは電気のスイッチを発見してオンにする。
そして照明が照らされたそこにあったのはゆうに百体以上はあるキリングドールの姿があった。
「ビンゴ、ですね。シホさん、さすがですね」
「ありがとう。さて、それじゃはやてに通報しておこうかしらね。
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