暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈上〉
九校戦二日目(1)×クラウド・ボール
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まま器用に立ち上がる。

「ありがと、それにしてもすぐに気が付くとはさすがよね」

「まあそんなもんですよ、俺は擬態前だと真由美の誕生時からずっと昔からいた人間ですので」

「そういえばそうだったわね、私には兄や妹はいるけど。模範的な兄というのは、一高の中では一真君だけかな」

「秘密主義を持つ四葉家ですが、七草家は社交的な家柄ですがそれは表です。裏では両家と共に織斑家と零家を友好とした家柄ですので」

会長が俺達を知るまでは、擬態前の姿で接していたし深夜と真夜が四葉家の姉妹だという事は知っていた。と言っても真夜が四葉家の者だと言うのはつい最近知った事だし、今まで特別扱いした事はないに等しい。変に構えたりオドオドやソワソワなどしない、それは女性の扱いに慣れている証拠ともなる。

「一真君の正体を知る少数派でもあるけど、私はいつだって一真君の味方よ」

「まあ俺らは外から見れば先輩後輩な感じですが、俺達が化け物と言われるのと戦う時とかは皆を落ち着かせるだけで結構ですので。それと他の選手の様子も見ておきたいと思いますので」

「その必要は無いわ」

他の選手の事もあるが、その必要性がないと感じたのは第三者からの声だった。

「あら、イズミん」

「七草・・・・アンタ、相変わらずその呼び方なのね」

頭痛をこらえるような仕草を見せるのは、俺と同じブルゾンを着た女子生徒。技術スタッフ三年生の和泉理佳である。

「リカちゃんの方がよかった?」

「わざとやっているでしょ!はぁ、良いわよもう、イズミんで」

「それで和泉先輩。他の選手に対して必要ないとは?」

会長の言葉遊びに付き合ってたらきりがないので、始めのセリフを訪ねた。

「えっ?ああ・・・・・。織斑君、貴方は七草の試合を見ていて。あっちは私が見ているから」

この先輩は、俺が技術スタッフに加わる事を好意的に見ていない。エリート意識剥き出しというより、自負心が強そうなタイプとでも言おうか。多分俺の手なんか借りなくとも自分だけでカバーできると考えているんだろうな。

「そのようなら、私はここにいます。あちらは頼みました、和泉先輩」

「じゃ、頼んだわよ」

付け足しのようにそう言い捨てて、和泉先輩はそそくさに立ち去って行った。

「悪い子じゃないんだけどねぇ、それに一真君の技術の事を知らないからそう言えるのよ」

「まあ他の選手まで俺の技術を見せたら、居る意味がないと悟ったのでしょう」

俺の技術はゼロと共に調整をするんで、ゼロとの息が合う事なのであまり見せたくない技術。それに人工知能がいる事で成り立つ調整というのは、どこの科学者や魔工師でもやっていない。クラウド・ボールはテニスやラケットボール似た競技だけど、サーブと
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