第17話 中国人でも恋がしたい!
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「‥‥‥‥ははっ」
豪は思わず笑った。
「こういうのは俺から言うもんだろ‥‥‥」
そう言いながら涙がこぼれそうになった。
?‥‥‥‥せ‥‥‥‥‥‥‥?
「なっ‥‥‥‥‥‥!?」
何かが豪の頭の中に響いた。
ズキッ!!
「グッ‥‥‥‥‥!!」
再び豪の頭に激痛が走った。
「‥‥‥‥‥‥どうしたんってんだ?‥‥‥‥俺は‥‥‥‥」
豪は頭を抱えたままつぶやいた。
**********
「‥‥‥おはよう」
豪は目をこすりながら食堂に入った。
「おはよー、豪さん」
マリーは豪に笑顔で挨拶をした。
「おはよう」
豪は席に座りながら返事をした。
「‥‥‥‥‥」
一瞬、雨と目が合った。
「‥‥‥‥‥」
しかし、挨拶は交わされなかった。 2人とも顔を赤くしていた。
あんなことがあった後では、お互い意識しすぎて話すきっかけが見つからなかった。
「‥‥‥2人とも、顔が赤いけど熱でもあるんじゃないか?」
迅は2人に言った。
「‥‥‥‥大丈夫です」
「‥‥‥‥‥俺も」
二人はぎこちなく返答した。
「‥‥‥‥‥‥‥‥?」
迅は鈍感なので、気付いていないようだ。
「そういえば、迅さん」
マリーに呼ばれた迅は返事をした。
「何だい?マリー」
マリーは顔をうつむいたまま言った。
「昨日の事‥‥‥‥もう怒ってない?」
一瞬、迅は何のことか分かってないようだったが思い出したように言った。
「あぁ‥‥‥‥怒るも何も始めから怒ってないよ」
「本当に怒ってないの?」
「あぁ、もちろん」
「‥‥‥‥‥良かったぁ」
マリーは安堵した。
「オレもごめんな、迅さん」
ホークアイは頭を下げた。
「良いって。オレも大人なんだからいちいち怒んないよ」
それを聞いたホークアイは少し笑顔になった。
『‥‥‥‥‥‥‥実際どうなんだろう?』
アスラは自分なりに推測した。
『多分、迅は本当に怒ってないと思う』
迅は笑顔でみんなと話していた。
『迅は意外と子供っぽいけど、みんなの事を第一に考えてくれる良い奴だ』
豪と雨は何だかポカポカした雰囲気をキープしていた。
『迅は怒っているというより、辛いんだ』
リオさんは話す相手がおらず、挙動不審な状態であった。
『“スメラギ博士”との記憶は迅にとって忘れてはいけないが
思い出したくない、とても辛いことものだったのだろう』
迅はアスラの方を見た。
「ん、どうした?アスラ」
アスラは笑顔を見せた。
「何でもねぇよ」
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