第17話 中国人でも恋がしたい!
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‥‥!」
彼女は大粒の涙を流しながら泣き始めた。
「あぁあぁ‥‥‥‥この場合、泣くのは俺だろオイ」
豪は雨の泣く姿を見て、少し慌てている。
「別に病気みたいに進行するとかそんなんじゃないんだぜ?」
豪は自分の胸に拳を当てた。
「俺の心が折れたらって話だ。だから‥‥‥‥心配すんなって」
そう言って、少し無理した笑顔を見せた。
「‥‥‥らしいです」
彼女は両手で涙をぬぐった。
「やっぱりその方が豪さんらしいです♪」
彼女は満面の笑みを浮かべた。
「それって俺は堅苦しい笑顔浮かべてるのがお似合いってのかよぉ!」
「違いますよぉ!」
「ハハハハハハハハ」
「フフフフフフフフ」
「豪さんって意外と明るい人だったんだな」
「雨さん、あんなに楽しそうに笑ってる♪」
2人の楽しそうな姿を陰から見ていたアスラとマリーはつぶやいた。
『2組目のバカップルの完成か‥‥‥?』
ホークアイはその更に後ろで思った。
**********
「ったく、アイツ等‥‥‥‥」
豪は部屋のドアを閉めながら、あの後の事を思い出していた。
「豪さん!」
アスラとマリーが駆け寄りながら言った。
「何だ、お前らも俺の言ったことを無視してんのか」
豪はため息まじりに言った。
「雨さんと仲良くなって良かったね♪」
マリーは笑顔で言った。
「あんな良い人がいてくれてよかったな、豪さん!」
アスラも笑顔で言った。
「うらやましい限りだぜ」
ホークアイもニヤけながら言った。
「‥‥‥‥‥‥‥何でお前ら知ってんだ?」
豪の一言に全員は口を閉じた。
「お前ら覗いてたなぁーーーーーッ!!!」
豪は激怒した。
「ご、ごめんなさぁ〜〜いッ!」
そう言いながら3人は急いで逃げて行った。
ポンッ
「まぁ、そんなことだってあるさ」
リオさんは豪の肩に手を置き言った。
「アンタ‥‥‥‥‥‥いつからいたんだ?」
そのあと豪はもう一度、激怒した。
「人を見せ物みたいに見やがって」
少し笑いながら豪はつぶやいた。
そして、握りしめた左手を開いた。
そこには一枚の小さく折りたたまれた紙があった。
「雨はあいつ等に気が付いてたのかもな‥‥‥‥」
これは彼女が去る時に、あとで返事ください、と言いつつ渡していったものだ。
『何かよっぽど大事なことが書かれているのか‥‥‥?』
そう思いながら豪は紙を広げていった。
そこには綺麗な字でこう書いてあった。
――――我到?在一直??(今までずっと大好きでした)
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