暁 〜小説投稿サイト〜
鎧虫戦記-バグレイダース-
第17話 中国人でも恋がしたい!
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
‥‥!」

彼女は大粒の涙を流しながら泣き始めた。

「あぁあぁ‥‥‥‥この場合、泣くのは俺だろオイ」

豪は雨の泣く姿を見て、少し慌てている。

「別に病気みたいに進行するとかそんなんじゃないんだぜ?」

豪は自分の胸に拳を当てた。

「俺の心が折れたらって話だ。だから‥‥‥‥心配すんなって」

そう言って、少し無理した笑顔を見せた。

「‥‥‥らしいです」

彼女は両手で涙をぬぐった。

「やっぱりその方が豪さんらしいです♪」

彼女は満面の笑みを浮かべた。

「それって俺は堅苦しい笑顔浮かべてるのがお似合いってのかよぉ!」
「違いますよぉ!」
「ハハハハハハハハ」
「フフフフフフフフ」


「豪さんって意外と明るい人だったんだな」
「雨さん、あんなに楽しそうに笑ってる♪」

2人の楽しそうな姿を陰から見ていたアスラとマリーはつぶやいた。

『2組目のバカップルの完成か‥‥‥?』

ホークアイはその更に後ろで思った。



    **********



「ったく、アイツ等‥‥‥‥」

豪は部屋のドアを閉めながら、あの後の事を思い出していた。



「豪さん!」

アスラとマリーが駆け寄りながら言った。

「何だ、お前らも俺の言ったことを無視してんのか」

豪はため息まじりに言った。

「雨さんと仲良くなって良かったね♪」

マリーは笑顔で言った。

「あんな良い人がいてくれてよかったな、豪さん!」

アスラも笑顔で言った。

「うらやましい限りだぜ」

ホークアイもニヤけながら言った。

「‥‥‥‥‥‥‥何でお前ら知ってんだ?」

豪の一言に全員は口を閉じた。

「お前ら覗いてたなぁーーーーーッ!!!」

豪は激怒した。

「ご、ごめんなさぁ〜〜いッ!」

そう言いながら3人は急いで逃げて行った。

 ポンッ

「まぁ、そんなことだってあるさ」

リオさんは豪の肩に手を置き言った。

「アンタ‥‥‥‥‥‥いつからいたんだ?」

そのあと豪はもう一度、激怒した。



「人を見せ物みたいに見やがって」

少し笑いながら豪はつぶやいた。
そして、握りしめた左手を開いた。

そこには一枚の小さく折りたたまれた紙があった。

「雨はあいつ等に気が付いてたのかもな‥‥‥‥」

これは彼女が去る時に、あとで返事ください、と言いつつ渡していったものだ。

『何かよっぽど大事なことが書かれているのか‥‥‥?』

そう思いながら豪は紙を広げていった。
そこには綺麗な字でこう書いてあった。

 
――――我到?在一直??(今までずっと大好きでした)
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ