1部
22話
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つで中忍相当の小隊を潰せると踏むには妙な気がしてならない」
「ふーん……じゃあ私達が下忍だってばれたってことかな?」
「恐らくな」
ふむ……ネジの予測は正しいのだろうが、一体どこで再不斬は私達が下忍だと確証を得たのだ?最も可能性の高い時期は護衛開始直後辺りだろうが、ならば何故その時に襲わせなかったのだ?
そのタイミングならば本人が動く事も可能だったろうに……
では、それ以外で私達の素性を知る切っ掛けは……カカシ班か?
それ以外思い当たる要因が今のところ思い浮かばないので推測でしかないが、サスケはともかくナルトならば口を滑らせてという光景が目に浮かぶな。
まぁなんだっていいさ、再不斬などどうなろうと私の知ったことではないし取り立てて興味がある訳でもない。
「だが、売られた喧嘩は買わねばな」
数日後、ガトーがならず者を連れて何処かへ向かおうとしていた。
「おや、ガトー社長?一体何処へ?」
「ふん、何故小娘ごときに一々報告せねばならんのだ」
「ええ、その通りではありますが……貴方を護衛するというのも我々の任務の内ですので」
「ならば今回は私の護衛は無しだ」
「そうですか、ではそのように」
私はガトーに頭を下げて顔を見せないようにした…………ああ、今ならネジに言われずとも分かるぞ。今の私は非常に悪い顔をしていると、な。
だが、許して欲しい。誰しもここまで自分の書いた筋書き通りに事が進もうものならこのような表情を浮かべるのも致し方ないだろう?
ガトーの後ろ姿を確認した後に、私はガトーカンパニーのとある一室に向かう。
「先生、ネジ達を連れて先に橋の方で待機しておいてください。私は最後の仕上げを終えてから向かいますので」
「分かった。再三言っておくが無茶はするなよ?」
「はい、お気遣いありがとうございます。そして、私の無理を聞いてくれてありがとうございます」
「俺はお前達を信じているからな」
「そうですか……では」
先生達と別れて、私は部屋の中にいる人物達の方へ視線をやる。
「さて、既に状況は最悪と言えるでしょう。御社の社長ガトー様には嘗ての力はなく、ただただ既得権益を維持し続ける為だけの存在となり御社を私物化しているのが現状。
そして、あまつさえ霧隠れの里の大罪人である再不斬を雇い入れている始末……聡明な貴方方ならお分かり頂けるとは思うますが、抜け忍を雇うという意味が如何なるものかを確認させて頂きます。
抜け忍とは文字通り里を抜けた忍、抜けた里の機密や国の機密などを握っている可能性のあるそれを里が許す筈はありません。再不斬のような嘗てかなりの地位にいた男であれば尚更です。
そんな男を匿い、支援していたとなれば霧隠れの里は御社を許すことは絶対にないでしょう。あの里の秘密主義はそ
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