1部
22話
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「ヒジリ様、蓬莱の枝に化けていたのは分かりますが、影分身なんてどこで学んだんですか?」
「ん?ああ、以前ナルトの一件があっただろう?その時に多重影分身の使用法を記した巻物を見て、そこから劣化させて私のギリギリ扱える単なる影分身に落とし込んだのだ。
それでも、体内門でも開かなければ一度でチャクラを切れだがな。
まったく、半ば無尽蔵のチャクラを持つナルトを羨まずにはいられないな」
お陰で体内門を開いて強引に回復したチャクラも殆ど使い切ってしまい、あまり好みの味でもない兵糧丸を食わねばならん羽目になっている。
…………今度自作するか。
「とりあえずこいつの手足と自殺防止用に舌に布を巻いておきましたが、結局どうするんですか?とてもじゃありませんが、こいつは拷問やらで吐くようなタイプではないでしょう?」
「ほう、その意見はどこから?」
「単純に俺と似ているからですよ。性格は全く違いますが、自分の主に対する姿勢は俺と似たような物を感じましたから」
「成る程、中々に嬉しいことを言ってくれるじゃないか。だが、その手の感情はヒナタ達に向けてくれないか?」
「ヒナタ様達が貴女を超えられたら喜んで」
などといつも通りの会話をしている内に逆立ち状態のリーとガイ先生、テンテンがやって来た。
「すまない、道中刺客に襲われてな。少し手間取ったが……大丈夫だったようだな」
「ええ、ただ生け捕りには少々無茶をしましたが。明日まではマトモに動けそうにありませんから」
「ヒジリさん、八門遁甲をいつの間に体得したんですか?」
「体得などしていない。ただ単に体内門を強引に開いて、閉じただけだ。君の物より格段に質の劣るものでしかないよ」
正直、この負担を考えるとそうそう使いたい物ではないからな。仮に使うとしてももう少し身体が成長し切ってから使うべきだろう、チャクラによる身体の補強だけでは限度がある。
「それで、この子は一体誰なの?」
「確証は無いが多分再不斬の部下だ。ヒジリ様との戦いを見ていたのと多少のやり取りしかしていないが、身のこなしは無音暗殺を基礎とした物だったからな」
どうやらちゃんと観察していたようだな、いい仕事をしてくれたな。
「だが、流石に命令の内容やらは分からない。恐らくはヒジリ様の口封じだろうが、それにしては時期が妙だ。一応俺達はBランク任務として来ているのだから、万全を期して再不斬自身が出るべき戦力として扱われるべきだろう?
確かにこいつは強かったが……どうにも経験などが足らない気がする。ヒジリ様と比較するのもおかしな話だが、一応下忍のヒジリ様と比べて殺人に対してどうにも完全に割り切れていないタイプの人間のように思えた。
要は腕は一級だが、まだ中身が十全ではない刺客としては問題ありの忍だ。幾度も死線を潜り抜けた再不斬がこい
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