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Fate/Fantasy lord [Knight of wrought iron]
乾坤の神
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んな悠長にしてていいのか?悪意を一切感じないとはいえ、万が一ということも有り得るんだぞ?」
「いつまでも私達におんぶに抱っこさせる訳にもいかないしょ?心配なのは山々だけど、私達に依存し過ぎれば、自分ではなにもできない子に育ってしまう。ある程度のイレギュラーは捌けるようにならないと、ここじゃあ生きていけない」
「………わかった。少しだけ様子を見よう。だけどきちんと顔は出すぞ。どうせお前だって、そのイレギュラーに興味があるんだろう?」
「まーね。もしかすれば、私達の悲願達成に使えるかもしれないからね」
悪戯っぽく笑みを浮かべる少女―――諏訪子を見て、神奈子は複雑な気分になる。
人間の欲望のまま動く様を悲観している癖に、彼女も目的の為には手段を厭わない。
―――なんて、矛盾した在り方。都合の良いエゴ。
結局神であれ人であれ、意思がある以上我欲から離れることはできないのだろう。
そして、彼女の発言に意を示した私も、所詮その程度の存在に過ぎないのだろう。
だが、心を鬼にしてでも。この身を悪魔に捧げようとも。あの子を―――東風谷早苗を護れない。
だから―――すまない。
胸中でこれから利用するかもしれない存在に、深く詫びた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
太陽が真上に立つ頃、ようやく仕事が終わり、一息吐くことができた。
とはいえ別に疲労したとかではなく、単純に心に余裕ができただけの話。
故意ではないとはいえ、屋根を破壊してしまった事実が私を苦しめていた。
万事解決、とまでいかないにしろ、やれるだけの事はやったので、これ以上は自らに枷をはめるだけになってしまう。
そんな自虐を、凜は良しとしないだろう。
身に掛かる負荷を抑えるには、私自身が現状に納得するのが手っ取り早い。
それが無理矢理創られたものだとしても、そうでもしなければ無駄に辛いだけ。
「凄いですね。まるで新品同様です」
「流石に素材を劣化させてまで元通り、とまではいかなかったからな。不自然な部分もあるだろうが、こればかりは妥協してもらう他ない」
「いえいえ、ありがとうございます」
「――――――クッ」
「な、なんで笑うんですか」
「いやなに、まさか破壊した張本人に礼を言うだなんて思いもしなくてな」
忘れていただけだろう、そう思っていたのだが、彼女は予想だにしない返答をした。
「だって、故意ではないんですよね?だったら、怒る理由はありません」
「………もしかして、信じているのか?」
「嘘だったんですか?」
無垢な子供のような発言に、驚きと同時に呆れてしまう。
「あれは間違いなく本当のことだ。そうではなくてだな、初対面の男の
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