第9話 過去の亡霊、鬼に牙を向く
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目ではなかった。今はただ体の震えを押さえるのに精一杯だった
それはカナも同じで体の震えを抑えるのに精一杯だった。
そして千鶴だけはより一層震えを強くし、“ありえないモノを”見るような目で黒笠の男を見た
「うそ……どうして貴方が…鵜堂さん…!?」
千鶴に声をかけられた黒笠の男は彼女に恐ろしい目を向け返事をした
「久しぶりだな雪村。お前と副長と最後に会ったのは戊辰戦争だったから……大体10年ぶりくらいか?」
「「!!」」
美琴とカナは2人の会話から知り合いだと察しがついた
「戊辰戦争ってまさか…」
「この人も新選組の人間?」
美琴とカナが質問すると黒笠の男はニヤリと不気味な笑みを浮かべながら名乗りを上げた
「……元・新選組平隊士……鵜堂刃衛だ」
「「!!」」
「そして……新選組から維新側へ寝返った人斬りです」
「「な!?」」
そう…この男こそかつて土方たちと共に戦い、そして新選組を裏切った最悪の人斬り……
美琴とカナ、そして千鶴は最も出会ってはいけない男と出会い、これから起こる大きな戦いの始まりだとこの時まだ誰も…知る由もなかった…………
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