九校戦編〈上〉
九校戦一日目(2)×バトル・ボード予選とティータイム
[1/7]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「女子には結構しんどい競技だが、ほのかは体力トレーニングをしてきた訳だが体調管理は大丈夫か?」
「大丈夫です。一真さんからの指示でずっと続けてますし、選手に選ばれてからは睡眠も長めに取るようにしてますから」
「うーん、少し緊張や興奮と言った精神疲労というのを感じるな。少しだけ頭を触れるけど、いいか?」
そう言った後に、俺は席を立ち上がってからほのかの頭に触れてから数分経つ。エリカは何しているのかを聞きたがっていたが、深雪が静かにと言ってくれたからなのか集中ができた。そしたらほのかが一瞬全身光輝いたけど、光の粒子を身体の中に入れた。
「で、一真君は何してたの?」
「俺には自分では分からない精神疲労というのがあるのさ、だから俺が太陽光から集めたのを体内に注入した事で精神疲労を回復させたという事。幹比古なら仙術って言えば分かるだろう」
幹比古に振ったのか、エリカやレオが幹比古に仙術って何?みたいな感じだったから困っていたけど、まあいいや。ほのかの体力不足を一瞬で見て分かったので、九校戦までの訓練は魔法と体力トレーニングを行った。発足式からはコーチとなり、深雪達を指示していたが各それぞれはちゃんと言う事を聞いていたので安心。
「まあそれにほのかの試合を見る立場であり、選手側の立場もあるからな。だから試合も見れるし、光属性の使い方も俺の方が熟知しているからいろいろと策を一緒に考えたりした」
「一真さんは三種目だから、技術スタッフでもあり選手でもあるから、私はほのかより一真さんの方が心配」
「俺の方は大丈夫だ。普通の高校生より体力あるからさ、それにバトル・ボードは担当ではないけど補助的な部分は見るさ。さて俺の心配よりも今見るレースを楽しもうじゃないか」
そう言うとコース整備が終わり、選手がコールされる。スタートラインに四人の選手がいるが、そもそも水上コースなのでラインが引きようがない。ただ横一列に並んでいるが、渡辺先輩は仁王立ちみたいに立っていたが他の選手は片膝立ちで構えていた。バランス感覚が違うからなのかなとも思えたが、まるで女王様のようにも見えたような気がする。
「うわっ、相変わらず偉そうな女・・・・」
エリカの呟きを聞いて俺はため息をつくが、渡辺先輩とエリカは千葉修次と恋仲の関係なので毛嫌いしている。敵意剥き出しだが、エリカの左右に座っているレオと美月も聞かなかった事な雰囲気となっていた。空中に飛行船で吊るされている大型ディスプレイに、四人の選手がアップされるが渡辺先輩は不敵な笑みだった。
『第一高校三年、渡辺摩利さん』
と選手紹介アナウンスにより、渡辺先輩の名が呼ばれた時に黄色い歓声が客席にいるファンたちが歓喜する。主に最前列付近にいる一高の女子たちだろうか。手を挙げて歓声に応え
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ