暁 〜小説投稿サイト〜
私立アインクラッド学園
第二部 文化祭
第57話
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…桐ヶ谷和人さん。私、あなたと出会ったあの日からずっと……」

 そのときだった。

「まりあ!」

 思いがけないところで、まりあはその名を呼ばれた。
 闖入者を見やった先にあったのは、本番前に言葉を交わした親友の姿だった。

「桐ヶ谷クン……よね。会話中失礼、ちょっとだけまりあ借りてっていい?」

 闖入者──美冬は、和人の首肯を確認すると、まりあの腕を強く引いた。

 ──待って。

 ──まだ和人に言えてない、のに。





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