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Fate/Fantasy lord [Knight of wrought iron]
忘却の彼方に待つ世界
epilogue and prolog
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高速で落下しているのに冷静でいられるのは、サーヴァントにはこの程度の窮地はなんでもないからか、それとも二度目の経験だからか。
ともかく私がするべきことは、私の下にある建物を壊した後の対応を考えることだった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
遥か上空。
紫を貴重としたドレスと、フリルが特徴的な傘を差した女性が、その光景を傍観し、まるで無垢な子供の様にクスクスと笑っていた。
「其は無限の牢獄を脱した囚人。解放された先に待つは幸福か、絶望か。斯くも陳腐でありきたりな綺譚、再び記してくださいまし」
それだけを誰ともなしに呟き、無数の目が張り付く空間へと消えた。
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