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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十一話 雷帝の末裔
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にしていいわ」
「サーンクス」
「後で私も行くから。稽古にしましょう」
「えちょ、お前、あんだけやってまだやんのかよ?」
さらっと言ったヴィクトーリアに、驚いたようにライノが聞く。とヴィクトーリアはやや拗ねたように口を尖らせて答えた。
「煩いわね、余念が無いと言ったでしょう?」
「……ヴィクター、お前何気にさっきのすげー悔しかったろ」
「〜〜〜っ!」
ニヤリと笑って言ったライノに、ヴィクトーリアは急激に赤面した。
「負けて悔しいのは当たり前でしょう!この悔しさは貴方にぶつけるんだから、覚悟しておきなさい!」
「ちょ!?なんで俺が!?」
「うるさいわよ!今日こそは勝たせてもらうわ!」
「おまえそれまた負けて無限ループパターン……」
「何 か 言 っ た か し ら ?」
「……イエナニモ」
半強制的にライノを黙らせ、ぷんすかと怒りながら前を歩いて行くヴィクトーリアに、ライノは苦笑しながら続く。
「(ったくあいも変わらず負けず嫌いっつーか……って、じゃなきゃ何度もIM出場何かしねーか。ま、つきあいますかね)」
言いながら玄関の階段を上がっていく中で、ライノは小さく先程の試合を思いだしていた。
「(……やっぱまだ生きてるんじゃねぇか)」
昔と比べれば、大分静かになってしまった彼の親友。だがその内には、まだ昔の彼の熱い魂が残っている。今日のあの反撃を見れば、其れが嫌応にも分かった。それはライノにとって、何よりも喜ぶべきことだ。そうでなくては……
「さぁて、こっちもガンガン上げて行くかぁ……!」
自然と口角が上がるのを自覚しつつ、ライノは訓練室を目指した。
────
リニアトレインの駅から降りて自宅へと向かう道すがら、クラナは小さく息を吐いた。
「……ふぅ」
[今日は良い経験が出来ましたねぇ!]
『うん。やっぱり上位選手はすごく良い練習相手になるね。課題もはっきり形になって見えて来たし、もっとガンガン詰めていかないとな。予選開始までには確実に仕上げたい』
やや興奮気味に念話で言ったクラナに、アルはやや嬉しそうに返す。
[おぉ、相棒、さては気持ちの方も盛り上がってきましたね?]
『そ、そうかな?そう言う自覚はない、けど……でも、うん、そうだな……今までよりも、少し目指す場所がはっきり見えた感じだ……ちょっと新鮮だな、この感じ』
無意識の内に、小さく拳を握りしめる。クラナの中に、久しく忘れていた真剣勝負の試合への闘志が、ふつふつとわき上がり始めていた。
[昔はがむしゃらに目指してましたからねぇ]
『あの頃は、上以外何にも見てなかったからね。それはそれで楽しかったけど、今はもう少し明確な物を目指したいな。まぁ強くなることその物が目的って意味では近いけど……』
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