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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十一話 雷帝の末裔
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「ふーう、相変わらず無意味にでけーな。もっと普通の家住んでもいいだろうによ」
「文化財の管理も含め、この家に住んでらっしゃいますから」
[と言うか来るたびに同じ事を仰いますね。学習能力が無いのですか?マスター]
「いやほら、お決まりと言うのがあってですねウォーロックさん」
ライノの言葉に説明したエドガーと、毒を吐くウォーロックに対してライノが焦ったように言う。そんな二人の後ろで、クラナは城を見上げてやや圧倒されていた
「…………(大きいなぁ)」
[元来貴族階級の方が使っていらした物らしいですからね]
別に初めて来たわけではないのだが、この手の家の大きさには毎度圧倒される物が有る。普通の一軒家に見慣れていると、こういう見慣れない物を見た時に感じる異様さはまたひとしおだ。とは言え、クラナの住んでいる高町家も、一般的に言えば十分に高級住宅の部類に入るのだが……
両開きの大きな扉を開くと、玄関フロアに入る事が出来る、広く大きな広間だが、魔法のお陰で空調設備は完備されており、温度としては丁度いいと言った所だ。
「さて、と」
「ようやくきましたのね、少しは時間通りに来ることを覚えたと思っていましたけど?ライノスティード」
「って、いきなり小言かよ!トレインの遅れは俺らの責任じゃねーだろ!」
「責任を他人に押し付けるようでは、人としての器が知れますわよ」
「あのなぁ……」
突然、正面の階段の上から柔らかなソプラノが響いた。何処か大人びた調子のその声は少し小言っぽくは有れど、その端々に優しさと親しみが込められていて、まるで弟を注意する姉の声のようでもある。
小さな溜息と共に、けれど何処か嬉しげに苦笑したライノが顔を上げた先、其処に、豪奢なブロンドの髪をなびかせた少女がいた。
「ったく、お前は変わりねーみたいだなヴィクター」
「えぇ、貴方こそ相変わらずのようね、ライノ」
彼女の名は、ヴィクトーリア・ダールグリュン。ライノの従姉であり、同時に幼馴染の女性だ。
────
「クラナさんも、お久しぶりですわね」
「……はい」
[ご無沙汰しております!ヴィクトーリアさん!!]
小さく頷いて答えるクラナに続き、アルが元気よく答える。クラナの態度にやや悲しそうな微笑でヴィクトーリアは頷くのを見て、クラナの正面に居たライノが言った。
「何だお前、トレーニングしてたのか?」
「あら、どうしてわかったのかしら?」
「髪がちょい濡れてるし、石鹸の匂いだ、シャワー浴びただろ」
[匂いに気付くとは……やはり変態ですか……]
「なんで其処で観察力が有るって事で済ましてくれないの!?」
「ふふ、成程、水気はちゃんと乾かしたつもりだったけれど」
小さく頷いて、ヴィクトーリアはウォーロックとライノの会話を面白がるよ
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