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トワノクウ
トワノクウ
第二十夜 禁断の知恵の実、ひとつ(二)
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匿われてたんだが、その実家に火付けされた。出てきた女房の死体は相好の判別がつかなかったが、奴はそれであの女の死を納得したらしい」

 顔のない死体は実は別人というのがミステリーの鉄則だが、現実はそう上手くいかないらしい。

 これから会うのは、自分の同類。
 人間によって愛する女性を奪われた人。

 くうは二項目をきっちり脳内メモに書き込んだ。

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