≪アインクラッド篇≫
第三十三層 ゼンマイを孕んだ魔女
秋風のコガネ色 その壱
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はない。基本的にタイマンで闘うようなゲームデザインがされているので、モンスター一匹でさえそれなりに強敵なのだ。例外的に無双できるステージはあるにはあるが、どう考えてもこの付近にそんな大層なギミックは無いだろう。
そんなパワーバランスで三対一、となると命の危険が出てくるレベルと言えよう。それでも安全マージン――階層に十レベル足した目標値――を取っていて冷静に対処すればソロでも逃げきれないことはないのだが、いくらなんでも三秒なんてトンデモ数値は相当の手練れにだってソロじゃ殲滅は不可能だ。
色々と方法を考えている俺を横目に、隣りの藍色が南の方角を指さしながら、軽い口調で即席の案を提供した。
「まっ、別に分かんないなら見に行けばいいでしょ。『案ずるより見るが易し』よ」
――それを言うなら『案ずるより産むがやすし』だろ。
そんな突っ込みを心中で呟きながら、俺達は再度、南の方へ歩き出した。
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