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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-21
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いたということである。これが正解だったのかどうかは次の瞬間に分かることだった。
白い煙がアリーナを覆っているうちには誰も攻撃を仕掛けなかった。不気味なほど静かな空間が続いていたが、煙が晴れると一夏とシャルルは息を呑んだ。
「な、何あれっ……!!」
「……くそっ。どうすれば」
蓮がチャージしていた超電磁砲は、蓮の前で一つになり、肉眼で見れるほどの紫電を迸らせて球体を形作っていた。
「
発射
(
ファイヤ
)
」
蓮が放った電磁砲は一夏に命中した。もともとラウラに削られて半分だったエネルギーが一撃で削られて一夏は戦闘を続けることが出来なくなり、落ちた。これで二対一。これで明らかに戦局が蓮とラウラに傾いた。――――筈だった。
――ズドオオオォォォォォォォオオオオオ!!!!!!!!!
「――――あああああぁぁぁぁぁああああ!!!!!!」
轟音と共に響き渡るラウラの悲鳴。アリーナにいる誰もが何が起こったのか理解できなかった。分かることは正体不明の攻撃にラウラが襲われているということだけだ。
攻撃が止み、ラウラの機体が黒煙を上げて地面におりていく。攻撃がされた方向はアリーナ外の上空だった。その証拠にアリーナを覆うエネルギーシールドには大きな穴が開いている。蓮がその穴を睨みつけていると何かが三機、アリーナに侵入してきた。
『御袰衣蓮。私たちはあなたとは違う道を歩む。――――亡国機業第一席、御袰衣蓮。及び第二席、篠ノ之束。私たち亡国機業第三席スコール・ミューゼル。以下、幹部数名。全傘下。今日を持ってあなたたちを追放し、新生亡国機業としていくわ』
その足元ではラウラの黒い機体から黒い流動状のものが溢れ出てラウラを完全に覆い、ある一つのものを形作った。それは、かつて世界最強としてISの先端を行った女性の姿だった。
「VTシステム……。貴様ら、上の奴らはどうした!?」
「全員殺してあげたわ。……こんな与太話に付き合う暇はない。御袰衣蓮と篠ノ之束の二人を殺せば、私の悲願は成就する。準備はいいかしら?」
「全員殺しただと…………その中には織斑姉弟の両親もいたんだぞっ……。束」
「分かってる、いこうれんくん。潰すよ、全員」
「ああ。デュノア、そこのバカ連れて離れてろ」
「えっ!? う、うん!」
ここに天災と鬼才が並び立つ。
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