暁 〜小説投稿サイト〜
IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-21
[4/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
させて受け止めた。一夏の零落白夜は、エネルギーは切れるが物体は切れない。ガキィンと音を上げてぶつかり、鬩ぎ合う。
「……ふっ。こんなものか」
「……何だとっ」
あっさり受け止められたことに一夏は悔しさを顔に出す。さらに煽られて一夏は目の前の敵を倒すことで頭がいっぱいになってしまう。それでもどこか冷静な自分もいたことに自分で驚く。
ラウラはこの鬩ぎ合っている状況を打破するために力押しで一夏を弾き飛ばした。すぐにバランスを立て直す一夏。何回か手を握ったり開いたりして程よくちからが入っていることを確認すると再びラウラに向かっていく。
蓮とシャルルは膠着状態に陥っていた。蓮が近接兵装を搭載していないのか分からないが、使ってこないことに気付いたシャルルは接近戦を仕掛けようとするが、彼が弾幕を張ったり、距離を取られたりでなかなか近づけないでいた。
千日手の状態に普段穏やかなシャルルでさえ苛立ちを抑えきれないでいた。しかも相手はアサルトライフルしか使っていない。どう考えてもバカにされてるとしか思えなかった。
(だったらっ……!)
シャルルは近づく事を止めて遠くからスナイパーライフルで狙撃し始める。最初の数発がうまい具合に命中してくれたが、あとは蓮の巧みな操縦で全て躱されていた。
だが、蓮でもこの状況に焦りを感じていたことは確かである。時間稼ぎさえできれば、ラウラが一夏を倒してきてくれるが、ちらっとあの二人を見るとかなり激しくぶつかり合っているが、ほとんどエネルギーは減っていない。まだまだ時間が掛かりそうだった。
確認するためにシャルルから視線を外すという初歩的なミスを犯してしまった蓮。当然その隙を逃さずにグレネードを連射してくる。そのうちの一つが目の前に現れよけきれず激突。この試合で二回目のクリーンヒットになった。だが、まだ墜ちたわけじゃない。
吹き飛ばされている最中に態勢を整えるのと同時に非固定浮遊部位に装備してある超電磁砲のチャージを始める。閉じられていた砲身が開き、その間に強力なエネルギーを集め始める。チャージの時間を稼ぐためにスモークグレネードをシャルルに向かって投げる。
蓮の動きに全神経を尖らせていたシャルルは、蓮の投げたスモークグレネードをライフルで撃ち抜く。
『ラウラ、あと一秒後アリーナをスモークが覆う。――――けりつけるぞ』
『了解』
瞬間的に通信すると二人は一気に相手から距離を取る。一夏は気付かずに追撃を掛けようと追うが、いきなり視界を白い煙が覆う。
一夏はハイパーセンサーで位置を確認しようとするが、センサーにノイズが入っているようでうまく作用しない。今まで経験したことの無いことに焦りを隠せない。それでも辺りに対する警戒は忘れなかった。頭ではなく体で動
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ