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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-21
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分たちは挑戦者(チャレンジャー)だと決め、一学年において絶対的な王者たちに立ち向かうこのシチュエーションが溜まらなかった。


間もなく対戦開始である。お互いのペアは秘匿回線で最終確認を行っている。だが、いくら作戦を立てたってその通りに行かないことだってある。この試合は、タッグというよりは個人の判断力で勝敗が決まるかもしれない。そんな戦いである。
管制室でそんなことを肌で感じ取っている教師たち。
前回のクラス代表戦の時のように乱入されて中止なんて状況を起こさないために監視システムを大幅に強化している。いざという時には、教師部隊も動けるようにしている。監視モニターなどに目を光らせながら千冬と真耶の二人は、試合開始の合図でもあるブザーのゴーサインを待っていた。


「織斑先生はどちらが勝つと思いですか?」
「……実力通りに行けば御袰衣・ボーデヴィッヒペアだが、何かが起こればあの二人にも勝ち目はある」
「そうですよね、私もそう思います。でも、どっちにも頑張ってもらいたいですね」
「ああ」


流すように返事を返す千冬に促されてモニターに目を向けるとすでにカウントダウンが始まっていた。真耶はどこか抜けていた気持ちを入れ直すとゼロのコールと共にブザーを鳴らした。


鳴らされたブザーとともに動き始める両ペア。先に仕掛けたのは一瞬にして後ろに下がって支援体制を整えた蓮だった。
目の前の空間にミサイルポットを複数展開すると誤爆を防ぐために時間をずらしてどんどんミサイルを撃っていく。その数およそ百以上。一夏たちの視界があっという間にミサイルで覆われた。あまりにもいきなりのことで頭が真っ白になってパニックになる一夏だったが、シャルルがそれを冷静に対処。すぐにショットガンをコールし、一発放ってすべてを誘爆させる。
それを見た一夏は、一つ深呼吸を入れて気持ちを落ち着かせる。そして自分の相手であるラウラを探す。


「遅いな」


しかし、既に一夏の後ろに回り込んでいていたラウラの攻撃をもろに喰らってしまう。もう一撃とラウラは欲張るが、シャルルの牽制が入り距離を取らざるをえなくなる。ここでようやく一夏は、何故ラウラがプラズマブレードよりもロッドを使っているのかが分かった。
剣だと相手に伝わる衝撃はわずかである。だが、ロッドを使うと相手に強く衝撃が伝わっていく。ISには、絶対防御やシールドエネルギーなどといった操縦者を守るためのシステムがいくつか積まれているが、衝撃までは緩和できない。
もしその衝撃で脳震盪なり起こしたら、もう死んだも同然。


一夏は揺れる頭を何とか直して瞬時加速(イグニッション・ブースト)を用いて一気にラウラに接近していく。すれ違いざまに一閃と思ったが、接近に気付いたラウラが両手に持っているロッドを交差
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