入学編
第7話 変わり種がやはり多い
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は入らせていただきます」
門をまたいだら、またここの忍術使いの門人は襲ってきたが、今度は軽気功で相手の手刀にのって、いったん、相手の上をとびこえた。相手が気を扱えるレベルにはあるので、できる術だ。
相手の陣に入った瞬間に『裏気当』で1人を倒して、陣をくずしてぬけだす。サイオンがまざれば『裏当』と言うが、世間では結構ごっちゃになっている。
ここの門人は中途半端に気をもっているから、移動をしながら、『遠気当』で倒していったが、中の1人に別格がいて、こちらの気に対抗できている。そばによられて、裏拳を放ってきたので、それにあわせて手をとった投げ技と、あまりおこなわない硬気功によるけり技により、その相手が気絶したところで、
「どうでしたか? 九重先生?」
九重先生の横に立って聞いていた。残り半分となった門人の目の前からは、僕の姿は瞬間移動したようにみえただろう。
「てっきり、後ろにくるかと思ったのに、今日は横でみていたのかい?」
「今日は、1年に1回の纏衣の方を見せるつもりでしたので。ところで、1人別格な方がいましたね」
「そういえば、そうだったねぇ」
「……ところで、達也は今日もくると聞いているのですが、ここでまたせてもらってもよろしいですか?」
「彼の練習相手が少なくなったねぇ。君もまざって相手をしてくれないかい」
「達也とは体術に差がありすぎますので、遠慮しておきます。それに半分近く残っているじゃないですか」
「じゃあ、纏衣をもう一度、達也くん相手につかってみてもらえないかな」
「面倒です」
「相手をしてくれたら、もう纏衣を見せにこなくても良いと言ったら?」
「本当ですか?」
「本当だよ」
達也とは体術では、そこまでの差があるということだろう。
同時に、忍術使いからみて『纏衣の逃げ水』、他人に伝えなければ、自由に使えるということだ。まあ、師匠の方はとっくにOKがでているから、九重先生と対立しないために通っていたところだけど。実際におこなっているのは『纏衣の人形』で、九重先生は違いに気がついているはずだが、お互いに『纏衣』と言って、その後ろを省略することによって、違いはあっても他者には同じ術のようにみせる、という共通認識をしているはずだ、と師匠には言われている。
それよりも、妖魔などの、この世ざるものとの古式魔法としか認識されていない、霊能力者としての技が、今の達也に通じるのか、ちょっと楽しみだ。少なくとも今年いっぱいはかなりの波乱があるような、そんな霊感をおぼえるが、それを楽しみにしている自分に気がついていた。
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