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僕の周りには変わり種が多い
入学編
第6話 判断
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をかけられて、剣道部に入部したころには、すでに司の同調者が少なからずいたこと。生徒の自主的な魔法サークルを装って思想教育がおこなわれていたこと。

この時、僕は初めて生徒の自主的な魔法サークルがあるということを知った。CAD調整をメインに実施するサークルがあるかと、後でさがしたのだが、危険度が高いとの理由で、無かった。理由はこじつけな気はするが、どうしようもなかろう。

壬生先輩の話は、渡辺先輩に指導を頼んだ時にすげなく断られてショックを受けたという話と、渡辺先輩の方では、確かに断ったが、断り方は、剣の実力は壬生先輩の方が上だから、その実力に見合った相手と稽古してくれという話だった。

その時に窓辺で盗み聞きをしていた剣術部の先輩がそっと、離れていった。この中ですくなくとも達也は人がいることに、気がついていたであろう。もう1人、廊下に立っている『ミズ・ファントム』じゃなくて、今の立場はカウンセリングの小野先生……一部の男子生徒の間では(はるか)ちゃんとも言われている……がいるのも、気配を隠していないことから、わかっているのだと思う。僕の場合は、幽体の一部を足元より伸ばして、観察することもできるので、こっちは確認済みだ。

話として、結局は壬生先輩が一人勘違いしていて、自分のことを貶めていたというのが真相だったようだが、そこで達也にだきつき泣き出したところを、これが青春というものなのかなと、まわりでおろおろしている中で考えていたことだ。達也と司波さんは、冷静で何を考えているかわからなかったが。



壬生先輩が落ち着いたところで、達也があっさりと「叩きつぶす」宣言をしていた。渡辺先輩と七草先輩は、常識的と思われる

「危険だ! 学生の分を超えている!」

「私も反対よ。学外の事は警察に任せるべきだわ」

との声も聞こえてきたが、

「そして壬生先輩を、強盗未遂で家裁送りにするんですか?」

その言葉に反応したのは十文字先輩だった。

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