入学編
第6話 判断
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のを見ていた。
特別閲覧室の中からは、人が倒れる音や、達也や司波さんと女性の話声がきこえたりとしたが、突如と変則的なサイオンの波が流れてきた。そういえば、達也のつかっていたキャスト・ジャミングよりもサイオン波のパターンが複雑だなと思ってはいたが、中では煙とともに走って出てきた女性、剣道部の女子生徒をみかけたが、手をださずに、階段へ行く方へ行くのを見届けた。
特別閲覧室の中では、煙が魔法で収束されたところまではわかったが、ことりと落ちた音を聞こえたところから、なんか固形化できる魔法にでもしたのだろう。
「おーい。縛るのを手伝ってくれないか」
「わかった」
そう言って、中の犯人の拘束を手伝いながら、
「実のところ、現状がいまいちつかめていないのだが、今日の強襲はエガリテ? それともブランシュ?」
「エガリテには、アンティナイトを取り寄せるだけの力は無いはずはないから、ブランシュが裏で手をひいているのは、間違いないだろう」
言われてみれば、あたりまえのことだった。軍事物資であるアンティナイトを、そう簡単に手に入れられるわけがない。1階のエリカと壬生先輩の気配から、エリカはどうも、自己加速術式を使う剣術家だから、師匠の言っていた通りに千葉家の者なのだろう。外部の気配も感じとって、
「ちなみに1階での戦いも終了したようだから、降りていかないか? 図書館の外も、高校側が相手を圧倒しだしてきているみたいだし」
1階へ降りたところでは、エリカが達也にたいして壬生先輩を保健室へ運んでいけ。そういう話だが、エリカは
「そんなの、壬生先輩が喜ぶからに決まってるじゃん!」
「なるほど。それなら、エリカが言う通りに達也が運ぶのに1票」
ここで、司波さんが少し話したあとに、
「相手はエリカなんですから」
「チョッと深雪、それ、どーゆー意味かな?」
「やれやれ、それもそうだな。仕方ない」
エリカがぎゃーすか言っていたが、そこには本気さが感じられないので、いいことだろうと思い、僕は学校に預けてあるCADをいったん受け取りに行ってから、保健室に向かった。
そこでベッドに寝かされた壬生先輩はいたのと、達也にエリカと、司波さんまでいるのはわかるが、レオもなぜか居た。壬生先輩が目を覚ますころには、生徒会長の七草先輩、部活連会頭の十文字先輩、風紀委員長の渡辺先輩まで集まってきた。
襲ってきた主要メンバーは教職員が対応していて、七草先輩、十文字先輩、渡辺先輩でも生徒である以上、そちらには手がだせないということで、壬生先輩の事情聴取をおこなうのに、つきそうことになってしまった。事情聴取は壬生先輩の方からいいだしたことだ。
話は壬生先輩が入学して、今回の首謀者とみられている司に声
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