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僕の周りには変わり種が多い
入学編
第5話 騒動
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、幹比古でいいよと言われたので、こちらも翔でという話にはなっているが、友好的というわけではない。何か別な理由があるのだろうが、深くはさぐっていない。その幹比古は、達也の方へチラチラと視線を投げかけているようだ。まあ、風紀委員として活躍したから、他に終わったクラスメイトの視線も達也の方に向かっているのはわかる。ただし、課題である1秒をクリアしていないのを、不思議そうにしているが。

そんなことは気にせずに、自分に課した課題へチャレンジをしてみる。結果は南さんから

「352ms……入試の時に風邪じゃなかったら、本当に1科生だったかもしれないわね」

「いや、加重系魔法は得意な方の魔法なんだ。不得意な魔法だと、今の倍ぐらいはかかると思うから、1科生とはどうだろうね?」

「それでも、796msの私より早いじゃない!?」

「あっ、ごめん。悪気があったわけじゃないんだ」

「そういう意味じゃないので安心して。私より魔法式を早く展開できる人が練習するんだから、私もやらなきゃ、いつまでたってもおいつけないでしょう」

そんな話をして、南さんも700ms台で、交互におこなうことにより、数msから十数msずつだが、確実に時間が短くなっていくのを、お互いに確認しながら、この自主練習をおこなっていた。まあ、途中で美月がなにやら、目的がどうのこうのという話し声で、皆の注目を集めるというハプニングもあったが、なんとか300msへ迫ることに成功はした。



昼食時は、司波さんは達也といれば一緒に食事をしたこともあるからまだ良いが、ほのかと北山さんとは、入学日翌日に会って以来での食事だ。まわりに達也はいなくて、女子生徒3人と一緒というのは無い話ではないのだが、1−Aである1科生の生徒と2科生である僕が一緒にいるのをじろじろと見て、ウィードが一緒にとか陰口をたたきながら、遠巻きにしながら言っているのが耳に入るのだ。

まだ幸いなのは、1−Aの他の生徒からは、特になにも話しがないところだろう。これも入学式翌日帰りのときの目撃談と、操弾射撃部にいる1―Aの女子生徒が噂として、風邪で入試を受けたお間抜けさんという、あまりありがたくない噂が流れているのも一因だと思う。しかし、森崎だけはなにやら別な視線をなげかけてきているが、風紀委員だから、こちらに不手際が無い限りは安心していてよかろう。

達也たちがいないのは、直前の授業でレオとエリカがそろって、1秒をクリアできなかったので、達也にコーチを頼んだことにある。達也は俺に、昼食に間に合うとは思えないから、適当にサンドイッチと飲み物を買って、それを持ってきてくれということだった。選ぶのはほとんどが司波さんで、僕は昔でいう荷物持ちだ。クラブ活動でも、男子部員が少ない操弾射撃部では、1年生である僕が弾丸など
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