三十五話:平穏と新たな厄介事
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かねねえからな。
そんなことを考えながらユニを見ていると急に顔を赤らめ始めた、なんだ?
「あの…その……そんなに見つめられると…恥ずかしいです」
顔を真っ赤にして俯くユニ。
やばい、今の仕草だけで胃が大幅に修復された気がする。
「悪いな、少し、見とれて――ボーっとしてただけだ」
「そうですか……少し、残念です」
「何かいったか?」
「い、いえ、何でもありません」
少し、慌てたように首を振るユニに違和感を覚えるが
何に対する違和感までかは分からない。
一体ユニは何を言っていたのか?まあいい、取りあえず服を着替えるか。
「服を着替える。下がっていいぞ」
「あの…手伝います!」
「あ?ガキじゃねえんだ、一人で着替えられる」
そう言ってユニを部屋から出そうとするが次の言葉を聞いた瞬間にそれをやめてしまう。
「あの本音は…最近一誠さんと一緒に居られなかったので
一秒でも多く一誠さんと過ごしたいだけなんです」
「ちっ、仕方ねえな」
「ありがとうございます!」
花の咲いたような笑顔で礼を言ってくるユニを見ていると元気が出るな……
べ、別に一緒に居たいと言うユニが可愛くて仕方がないとか思ってねえぞ!?
う、嘘じゃねえからな!?
「それに……私は一誠さんの許嫁なんです…負けません」
「ユニ?」
「いえ、何でもありません」
何故だろうか、いつもの笑顔と違ってやけに気合が入っているような気がするが……
深く探ると色々と俺にとってまずそうだからやめておくか。
さて、服を着替え終わったら面倒だが学校に行くか。
「む、イッセーじゃないか。ちょうどよかった少し話さないか?」
「ゼノヴィア……何でてめえが駒王学園にいる?しかも制服を着て
……いや、この感じは……そういうことか」
「話しが早くて助かるよ、まだ時間はあるから一度オカルト研究部に来てくれないか?」
「……いいだろう」
俺は一緒に登校しておいたクロームとアーシアを先に教室に向かわせてから
ゼノヴィアと共にオカルト研究部に行く。
クロームとアーシアまで付き合わせる必要はねえからな。
後で俺が説明すればいい程度の事だからな―――コウモリが一匹増えた程度なんざな。
オカルト研究部につくとそこには誰もおらずにいつもとは違う雰囲気が漂っていた。
てっきりリアス・グレモリーあたりがいるかと思ったがいねえってことは
特に俺を呼び出す予定はなくてゼノヴィアがただ単に俺と話したかっただけか。
「それじゃあ、まずは改めて自己紹介でもしようか。新しくグレモリー眷属の『騎士』になったゼノヴィアだ」
「まさか、聖剣使いがコウモリになるとはな。随分とおもしれえじゃねえか、破門でもされた
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