新たなる旅立ち、これからの人生
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底めんどくさそうな表情で言い責めてくるリュカに、かなりたじろぎながら謝るカンダタの姿は滑稽だ。
さて…
残るはミニモンとラーミアだけだが、勿論2人ともグランバニア行きが決定している。
ミニモンはモンスターであり、グランバニア以外の人間社会では目立ちすぎてしまう。
ラーミアは『ラーミア、リュカと一緒に行くゾ!リュカと逢えないのはイヤ!まだセッ○○してないんだゾ!』と、何時の間にか憶えたトンデモナイ言葉を大声で連呼したので、黙らせる為にも皆笑顔でグランバニア行きを認めたのだ。
「これで永久の別れだなリュカちん…」
「ああ、アルルの事は任せてくれ。僕の自慢の息子が絶対に幸せにするから…」
リュカとオルテガが力強く握手を交わす。
「息子の嫁に手を出すなよ!(笑)」
「…………………………」
「な、何で黙るんだよリュカちん!」
「あははははジョークだよ、ジョーク!大丈夫、僕は他人の女には手を出さない。勿論知らなければ手を出しちゃうけどね!(笑)」
しんみりしかけた空気を笑いに変えたリュカ…
お陰でアルルは泣き顔で両親と別れずに済んだ。
「ではリュカ…もうよろしいですか?彼方の世界で、マスタードラゴンが準備を整え待ってます」
「おう、そうだったね!あのヒゲメガネに会って、今回の落とし前をキッチリ付けさせないとね!」
満面の笑みで故郷に思いを馳せるリュカ…
彼の笑顔が恐ろしく感じ背筋に悪寒が走るルビス…
ビアンカやアメリアなどはまだ握手や抱き合ったりして別れを惜しんでいるのだが、早急に帰したいルビスの意志で慌ただしい別れへと進んで行く。
「それじゃぁアメリアさん…旦那さんを放しちゃダメよ!」
「うん…ビアンカさんも愛人なんかに負けないで!」
「おいウルフ…尻に敷かれないよう気を付けろよ!」
「流石はカンダタ!経験者の言葉は重みが違うぜ!」
「モニカさん。そいつが悪さしないように、キッチリ手綱を握っていてよ!」
「マリーこそ…あの男の弟子を彼氏にするのだから、気を抜くんじゃないよ!」
最後の一瞬まで言葉を交わし続ける。
眩い光に包まれても、誰も目を閉じず心に姿を刻み込む。
別の世界で生き続ける家族の姿を………
「……行っちまったな…最後の最後まで騒がしくしながら」
「えぇ…なんせリュカ君の家族ですもの。常に明るく楽しい一家ですからね…」
オルテガとアメリアが寄り添いながら、先程までリュカ達が居た場所を見つめ続ける。
「では私は帰ります。勇者オルテガ…今回は本当にありがとうございました。貴方達やリュカ達のお陰で、世界に平和が訪れたのです」
何故だか心底安心した表情で感謝を述べるルビス。
「俺は何もしてないよ…た
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