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エクシリアmore −過ちを犯したからこそ足掻くRPG−
第六話 人の証、物の証
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ている。
「生体回路は世精石で代用が効く。要は接続回路の役目をしてくれる物なら何でもいいのだから」
……先ほどからイバルの目が「どれだけできるか見せてもらおうか」と言わんばかりなのが正直癪に障るな。叩き出すか?
「〜〜♪ 〜♪」
と、始まってしまったか。ならばしばし雑念は封じておこう。
……そういえば、兄さんが子守唄として歌ってくれた以外にこれを聴くのは初めてだ。女声だとこうなるのか。
「〜〜♪ 〜〜♪」
フェイリオは歌いながら腕を幾重にも翻す。指先が薙いだ空間に、風火水土の立体球形陣が描かれる。中心には、本来はない白――ミラ=マクスウェルをも召喚する陣も用意されてゆく。
「この唄は何だ?」
「証の歌。2000年前、クルスニクがマクスウェルを召喚する時に、儀式の代わりに用いた唄だ。これ一曲が儀礼術式を丸ごとカバーする」
「はあ!? ちょっと待て、歌ひとつでマクスウェル様を呼び出そうなど無理に決まっている!」
「クルスニクは〈歌声の巫子〉と謳われた術士。『その妙、精霊の主すら酔わす』と伝わるほどの歌い手だ。間違いはあるかな、今巫子どの?」
「ぐぬ…!」
「他の大精霊は知らないが、ことマクスウェルを冠する者ならばこれで呼び出せないはずがない。もし応じないとしたら――」
ビシ! バキ! バキ! バキン!
4つの世精石が砕けた。宙に陣を描いていた光が一瞬にして消失して、中心にいたフェイリオが床に頽れた。――やはりこうなるか。
「〈槍〉に四大精霊ともども封印された。と、考えるのが順当だ」
/Fay
はっ、はあ、はあー……失敗、しちゃった。
ひょっとしたらここで〈槍〉からミラさまたち出してあげられたりするかも! なんて心の中で舞い上がってたんだけど。またわたし、〈妖精〉の自分に酔って甘えちゃったんだ。
分かるようになるって、ジュードと約束したのに。
「確認するが、マクスウェルの巫子、術式の精度はどうだったかね」
パパ……エリーゼ以外エレンピオス人だからイバルに聞くしかないのは分かるけど、ここで巫子呼びはイジワルじゃない?
「……完璧だった。〈四元精来還の儀〉も、もう一つの召喚術式も、問題なく駆動していた。なればこそ! 何故ミラ様と四大様はお戻りにならないんだ! 人間が精霊の主と四大精霊を捕えられるわけがないのに」
いちいち立って叫ばれると習慣でビクッてしちゃうからやめてほしいなあ。エリーだって縮こまっちゃったじゃない。
よしよしエリー、こわくないよ。ぎゅーしてあげるから。
『セーレーさんたち、死んじゃったのー?』
「大精霊が死ぬものか!」
「あれ、常識?」
「大精霊も微精霊同様、死
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