暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
0819話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
であったのなら、その責任は取る。貴様の派閥の者を私の後釜にでも何でも据えるがいい。だが、今はこの好機を逃すような真似をしては断じてならん! 国家存亡の危機と言ってもいいのだ! ……分かった、なら中将や大将を納得させる事が出来ればいいのだな? 分かった。時間は……うむ、ちょっと待て。確認してくる」

 通信機を相手に怒鳴っているところを見ると、恐らく上司と話している訳ではないのだろう。違う派閥の同じ階級の相手といったところか?

「……アクセル代表、済まないがこれから私と共に一度軍の基地に来て欲しい。そこで軍の上層部に君達シャドウミラーの話を聞かせ、その証拠を見せて欲しいのだ。……頼めるか?」

 厳めしい顔つきに、申し訳なさそうな表情を浮かべながらそう告げてくるジョンに、問題無いと小さく頷く。
 まぁ、普通に考えて1997年のこの世界で異世界から転移してきた人物がいると言って即座に信じられる方がおかしいしな。いや、寧ろすぐさまそんな話を信じるとなると、逆にそれはそれで色々と問題がありそうだ。

「うむ、助かる。おい、車の用意をしておいてくれ」
「はっ!」

 先程まで俺にF-18の説明をしていた軍人に短く告げ、そのまま再び通信機の方へと戻っていく。

「では、車の準備をしますので」
「ああ、問題無い。そっちはそっちでやるべき事をやっておいてくれ。俺もまだ色々と試しておきたい事があるしな」

 そう告げ、俺の前から去って行く軍人を見送り、影槍を再び作り出し、あるいは炎を作り出す。
 周囲にいた他の軍人達が驚愕の視線をこちらへと向けているが、俺はそれを気にした様子も無く、魔法の確認をしていく。
 ……やっぱりな。さっき影槍を使った時にも思ったが、この世界は随分と魔法が使いやすい世界らしい。そういう意味では嬉しい誤算だ。正直、この世界を半ば見放すつもりになっている俺としては微妙な感じだが。
 ネギま世界から魔法使いを呼ぶ分にはいいんだろうけど。まぁ、戦術機とやらで対抗せざるを得ないBETAとやらとの戦いに使えるかどうかは微妙だけどな。
 せめてエヴァやフェイト、ネギ辺りのように魔法を使いこなせればBETAとやらに対する手段の1つにもなるか?

「うむ、彼には了解を貰った。すぐに基地に帰還するから、そちらでは上層部の者を集めてくれ。……分かっている。この件に関しては私が全ての責任を持つと言っているだろう。こんな時に派閥抗争を考えても意味が無いと分からないのか? 今はまさしく国家存亡危機なのだぞ! ……うむ。こちらとしても事を荒立てるつもりはない。では、すぐに帰還する。恐らく1時間程だろう。うむ、そうだ。裏口の方に話を通していてくれ」

 そこまで告げ、通信を切る。
 今の話を聞く限りでは、やっぱり軍の中で派閥抗争は
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ