マブラヴ
0819話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
18Eは第2世代の戦術機の中でもかなり高性能な機体です。もっとも、前線国家やアメリカなんかではもっと高性能な機体が開発されていたり、配備されていたりするんですけどね。特に日本では既に第3世代機が配備されているとか。……ちなみに第2世代は第1世代と違って、防御力よりも運動性を重視した機体となっています」
防御力よりも運動性重視。やっぱりリオンと似たコンセプトの機体なのは間違いないらしい。ただ、1997年という事を考えれば……
「この機体は空を飛べるのか?」
「……は? そんな事出来る筈が無いじゃないですか」
「そうか。まぁ、この年代で人型機動兵器を実用化しているだけでも凄いしな。さすがに技術的に無理があったか」
そもそも、OGs世界でも人型の機動兵器が空を飛べるようになったのはメテオ3由来の技術でもあるEOTをテスラ・ドライブに流用したおかげだしな。
だが、そんな俺の言葉に軍人は一瞬ポカンとした表情を浮かべると、すぐに納得したように頷く。
「そうですね、アクセル代表はBETAについての情報を持っていなかったのですよね」
「BETA?」
「はい。BETAの中には光線級と呼ばれる奴等が存在しており、そいつらのせいで基本的に戦場で空を飛ぶという事はありません」
「……へぇ」
光線級ね。なるほど、確かにこの時代の技術力で作り上げた戦術機ではビームやらレーザーやらには対応出来ないだろう。
だが、シャドウミラーの技術があれば……さて、どうだろうな。
こちらから提供できる技術は数多い。先程の話を聞く限りでは、食料に関しても持ってくれば言い値で売れそうだし。
ただ、問題もあるな。戦術機とやらの性能はまだ見てないから何とも言えないが、技術的に見るべき所があるのかどうか。
そもそも、シャドウミラーが国交を望む世界というのは異世界間貿易もあるが、最も重要なのは、やはり未知なる技術の収集だ。1997年という時代を考えると、そっちの面ではそれ程期待出来ないだろう。
それに異世界間貿易に関しても、食料品すら事欠くこの世界からは何を得る?
……あるいは、早々にニーズヘッグのシステムXNでホワイトスターに戻って、でこの世界とは決別した方がいいのかもしれないな。
半ば本気でそんな風に考えると、ジョンが移動していた方から怒鳴り声が聞こえてきた。
「だから、嘘でも何でも無いと言っているだろう! 実際に私がこの目できちんと確認した事だ! F-18の性能試験? だから、今はそれどころではないと言っているのだ! いいか、今話した内容は確かに荒唐無稽と言ってもいいと思うし、私にしても人から話を聞いただけでは信じられないだろう。だが、確かな事実として私はそれを経験したのだ! だから、政府の方へと……分かった、もし私の話が虚言
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ