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転生とらぶる
マブラヴ
0819話
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方に連絡を取る。少しここで待っていて欲しい。お前達、彼の相手を頼む」

 その最後の言葉に目を見開き、部下へとそう指示をしてから慌てて少し遠くに置かれている機器のある方へと走っていく。恐らく、新型機とやらの性能を記録したりする為の場所に通信装置の類があるんだろう。
 ジョンの後ろ姿を見送り、何と俺に声を掛けたらいいのか迷っている軍人達へと視線を向ける。
 さすがに少将であるジョンとは違い、完全に未知の存在である俺に対してどう対応したらいいのか迷っているのだろう。
 取りあえず情報収集でもするか。BETAとやらについて聞きたいが、いきなり本題を聞いても口が緩くなる事はない。となると……そうだな、まずはこの世界の人型機動兵器について話題でも振るか。そもそもここには新型機の性能試験の為に来ていたって話だしな。

「あの機体、新型機なんだって? どんな機体なんだ?」

 近くにいた軍人――よく見たら最初に俺に銃を向けて来た奴だった――へと声を掛けると、その軍人は戸惑ったように口を開く。

「え? あ、その……はい。あの機体はF-18E スーパーホーネットという機体で、3年前に米軍で正式配備されたばかりの最新鋭機です。正式には新型機という訳では無く、F-18 ホーネットという機体の改修機という表現が正しいのですが」

 最初に俺へと銃を向けた時とは違い、丁寧な口調。
 ……いや、無理もないか。あの時はどこからともなく突然光の繭が現れ、その繭が消えた後には俺の姿があったんだからな。護衛としてこの場にいる以上、ああいう態度になってもしょうがない。
 にしても、F18 ホーネットか。俺の記憶にある戦闘機そのままの名前だが……この世界では戦闘機では無くあの人型機動兵器として生み出されたのだろう。

「つまり、あの機体が現在のオーストラリア国防軍とやらでは最新鋭の機体だと認識してもいいんだな?」
「はい。ただし、あくまでもオーストラリア国防軍では最新であって、あの機体を開発したアメリカではもっと高性能な機体を開発していますが」
「だろうな」

 アメリカに関してはどこの世界でも強い。ギアス世界のブリタニア、SEED世界の大西洋連邦といった具合に。
 ……そう言えば、不思議な事に俺自身がアメリカに対して味方したってのは無いな? 敢えて言うなら、SEED世界で大西洋連邦所属のアークエンジェルに乗ってたくらいか? ああ、ギアス世界でコーネリアに傭兵としても雇われた事があったか。

「見た感じだと運動性を重視している機体だが……ああ、ちなみに機種名は?」
「は? 機種名ですか?」
「戦闘機とか戦車とか。そういう機種名だ」
「ああ、なるほど。戦術歩行戦闘機です。一般的には戦術機と略してますね」
「戦術機、ね」
「はい。特にこのF-
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