聖夜に捧ぐ『フローエ・ヴァイ・ナハテン』〜クロスクエスト〜
第五幕
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っていたが…は、リオンに奇妙なスキルを付与した。名前は《必中の願い》。《投擲》スキルに対応させるためだけにあるのではないか、と思われるほどの、その性能の相性の良さ。
超ざっくり言ってしまうと、このスキルの効果は、その名の通り『攻撃を必中にさせること』。より正確には、『遠距離攻撃を行った際、自分の手に武器が持たれていないのであれば、その攻撃は有効射程距離内では必中となる』。
これのせいで両手に武器を持って戦うことはできなくなったが、全ての攻撃が必中するならそれを上回るハイリターンだ。事実、融合サンタの巨躯の最大の弱点と思われる頭を、既に何度も打ち抜くことに成功していた。
「これで……どうだっ!!」
片手剣ソードスキル、《ヴォーパル・ストライク》を『投げる』。
弓ソードスキル、《エクスプロード・アロー》を『投げる』。
投擲槍を取り出して、ロングレンジ攻撃。専用の複合ソードスキル、《バニシング・ジャベリン》。
「HOOHOOHHOOO!?」
「MERRYYYY!?」
「Christmaaaaas!!」
トナカイ怪人の頭の方が謎の奇声を上げている気がするが。
――――疲れてるんだな、おれ。そうだよな。一時間近くぶっ通しで投げまくってれば、そりゃぁ疲れるよ。
勤めて無視する。
「せいっ!」
《クイックチェンジ》で交換した武器を構える。今度はレイピアだ。神速を以て『投げ』られたソードスキル、《シューティング・リニアー》が、白銀の光を纏ってサンタを貫く。
――――まだまだ。
投剣ソードスキル、《ソニックシュート》。音速の一撃が、サンタのギョロリとした右目を貫いた。
「HOOOHOOOOHOOOOOOOIIII!?」
「よっし!!」
これで、後は――――
「倒すだけ!!」
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