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寄生捕喰者とツインテール
捕食者VS獲物達
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? あの少女から驚異的且つ異質な属性力の圧力を感じるというのに……肝心の“ツインテール属性”は殆ど―――いや全くと言ってもいい程感じないだと!?)


 今まで立ちはだかってきたテイルレッド然り、途中から参戦してきたテイルブルー然り、そして今まで別の世界でも相対してきた戦士達は、皆光り輝く程に強いツインテール属性を持っていたのだ。

 が、ゴリラギルディの前に佇んでいる異形の少女には、彼の言うとおり異質な力の圧力こそ感じるものの、肝心のツインテール属性は殆ど感じないのだ。
 それこそ、今まで彼らがツインテール属性を奪ってきた一般人よりも圧倒的に低い。


 戦う為に必要な力は無いのに大きな力は感じるというその奇妙な矛盾に、重度の腕フェチ変態であるゴリラギルディも後ずさってしまう。


(しかし……此方が集めるべき属性力は殆ど持っていないのならば態々相手する必要もあるまい……敵に背を向ける事は恥ずべき事ではあるが、何れ来るであろうツインテイルズと闘う為にも、余り無駄な力は使えん。それに―――――)


 ゴリラギルディは心底憤りを感じていると言う事を隠しもしない表情で、拳を握りしめ地を力強くしかと踏みしめた。


(人間に近しい部分の肌は滑らかで麗しい……最早人の形を成してない左手は兎も角、右手の殆どをおぞましい鎧などで覆いおって……露出させてこそ真価が発揮される部位を隠すなど、神を侮辱するに等しいっ……!!)


 ……例え正体不明の人物を目の前にし、何が起きるかも分からない状況に立ったとしても、決してその趣向を曲げる事も消す事もしないその様は、ある意味で称賛すべき事……なのだろうか。

 ゴリラギルディは、それは非常に大事―――再三言うが世界侵略という重苦しい雰囲気の中で、大事にすべき事では無い―――だが今はそれ以上に優先すべき(ツインテール)があると、無理矢理怒りを押しこめて少女へ向け指を差し言い放つ。


「謎の少女よ! この距離でも圧力を感じる程にお前の存在は脅威だが……今は此方が収集できない属性力しかもっていない者に構っている暇など無い。少々不安だが貴殿の相手は戦闘員(アルティロイド)がする!」


「「「「「モケケケェーーー!!!」」」」」


 念の為なのかかなり大量に連れて来ていた戦闘員……アルティロイドと呼ばれた彼等を、紫色の少女へと差し向け、ゴリラギルディは腕で地面を思いっきり叩くと、筋肉質な巨体に似合わぬ速度で飛び上がり、初速を失わぬままに飛翔していく。


 眼下にちらと見えた戦闘員達の黒に包まれていく少女を見届け、ゴリラギルディが目をそらした……正にその瞬間―――



「ん……へぼがっ!?」


 彼が顔面に強烈な痛みと衝撃を感じたかと思うと、
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