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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈上〉
一高女子入浴×二人で賊退治
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で、発足式の時に出た四葉家当主様と似ていると言っていたが深雪が言ったので納得した女子全員。雫は静かにサウナ室から出てきたけど、意識は相変わらず深雪に注がれていたが、慣れた様子で湯に浸かっていたので話題を変えたエイミィ達だった。話題さえ変えちまえば深雪に注がれる視線は無くなった後に、雫が入って来た。いつもの調子を戻した女子達のトークはオシャレや恋愛話だけではない、昨日懇親会で見かけた男性の噂話になっていた。対象は主に「男の子」だが「男の人」や一部「小父様」を含んでいる。今の女子達は懇親会で見た各学校の男子やホテル従業員に混ざっている高校生や、初老の者とか。

「・・・・でさ、ドリンクバーのバーテンさんが素敵な小父様だったのよ」

「うわっ・・・・あの人、明らかに四十歳超えてたじゃない。中年趣味とか終わっている・・・・」

「ナイスミドルと言って欲しいなぁ。あたしに言わせりゃ、高校生なんて子供よ、子供。てんで頼りにならないって感じ?」

「そうかな〜?同じ年頃の男の子、皆が皆頼りにならないとは思わないけど、男運が悪かっただけじゃないの?」

「そうだよねねー。五十里先輩なんて包容力ありそうじゃん?何より、優しそうだし」

「彼女持ちを好きになっても虚しいだけだと思うよ?五十里先輩の場合は彼女から更に進んで婚約者だけどね」

「頼りになるって言ったら十文字先輩じゃない?」

「いやぁ、十文字先輩の場合は頼りになりすぎでしょ。見た目もそうだけど、十師族の跡取りだよ、あの人」

「十師族の跡取りって言えばさ、三高に一条の跡取りがいたよね?」

「あっ、見た見た。結構良い男だったね」

「うん。男は外見だけじゃないけどさ、外見も良ければ言う事ないよね」

とこういう具合で、大浴場にいる一高一年女子達のガールズトークはこういう盛り上がり度だった。ここで不意に、エイミィが湯船の隅にいた深雪に話を振った。

「三高の一条君って言えばさ、彼、深雪の事を熱い眼差しで見てたね」

エイミィが話しかけた相手は深雪だったが、深雪がセリフを言う前に周辺の女子が反応したのだった。

「えっ、そうなの?」

「もしかして一目惚れかな?」

「深雪だったら有りだよね」

「むしろ、深雪に惚れない男がおかしい?」

「実は前から知り合いだったりして」

そう言ったら、周辺はきゃーという黄色い歓声が上がった。

「深雪、どうなの?」

黄色い声に同調しなかった雫が、大真面目な口調で抑揚の乏しい雫の口調は、本人にその気が無くても大真面目に聞こえてしまうのである。そう問いかけた雫だった。それに対する深雪の回答だったけど。

「・・・・一条君の気配は感じたけど、あまりいい視線ではなかったからなのか沙紀が一条君の後
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