空白期 第12話 「勉強するはずが……」
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く分からないよ……自分が何を考えているのかも分からなくなってきてるけど。
「なのはちゃんから言われるのは予想外やけど、付き合ってなんかないよ。わたしらまだ子供やし、何より相手がショウくんやからな。ショウくんは弟みたいなもんやもん。なあ?」
「まあな。弟かどうかはともかく、君の言うような関係じゃないのは確かだよ」
そっか……ううん、そうだよね。私達まだ子供だし、そういうのはもう少し時間が経ってからが普通。それにふたりは互いを家族みたいに思ってるところがあるから、あまり異性として意識してなさそうだし。
……何でこんなにホッとしてるんだろう?
冷静に考えてみるけど……まさかね。私にとってショウは大切な友達のひとりで、そういう意味で好きなだけだ。一般の人よりは特別な感情だけど、でもそれだけ……のはず。ホッとしたのだって、せっかく築かれつつある関係が大幅に変わるかもしれないっていう不安のせいだ。
「……ところで、何でお前はむくれてるんだ?」
「別にむくれてなんかないよ。ただ、こうもあっさりと言われるんは女の子として魅力がないみたいであれやなって思っただけで」
「そうか」
「……え? ここはもう少し掘り下げてくるところやないの?」
「いや、何でお前と女子の魅力について話さないといけない?」
確かに。普通そういうのは男の子だけで話したりするものだよね。はやて達がファッション系の仕事をしているなら理解できるけど、実際のところは魔法関連の仕事をしているわけで。
そんなことを考える私をよそに、はやてはなのはのほうを向きながら口を開いた。
「男の子の意見も参考にするべきと思うからや」
「うん、確かに男の子からどういう風に見られてるとか、どういう子が可愛いのかなって話をする子はいるよね。そういえば、フェイトちゃんって結構髪型弄ったりしてるよね。それって誰かの意見を参考にしてるの?」
「え……えっと、別に私はそんなに弄ってないと思うけど。基本的にツインテールだし、たまに下ろしてるだけで。別に誰かの意見を聞いてしてるってわけじゃないし。服とかはリンディさんとかアルフの意見を聞くことはあるけど」
「へぇ、そうなんだ」
「フェイトちゃんは、わたしらとは服装の毛並みが違うからな。それでそういうイメージになったんやろ」
はやての言葉になのはは納得の表情を浮かべる。個人的には毛並みが違うという言い方に思うところがあるのだけど。
……でも確かに私ってみんなとは違うかも。みんなはワンピースとか着てる印象があるけど、私はジャケットだったりするし。
「……私の服装って変なのかな?」
「別に変じゃないと思うよ」
「え……」
独り言に返事が来たことに驚いた私は、反射的に視線を向けた。視界に映ったのは、この場で唯一の
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