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魔法科高校の有能な劣等生
3人目の零
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「前回と微妙に違うだけだから日常生活には問題ないよ」

藤宮 介の魔法 術式改変は魔法式、起動式の術式を書き換える魔法だ。

「零の記憶は魔法式が補っている。
無限に永遠に発動し続ける魔法 theendでね」

無月 零の記憶は完全に消えた。
知識は残っていたが記憶は完全に消失状態の無月 零には何も残っていないと思われていた。

「ジジの奴も孫を心配する程度の孫心は持ってたてか?」

「記憶を代償に魔法式を構築、実験の道具に使う祖父なんて最低だよ」

「が、theendの魔法式が零の記憶を補っているのも事実だ」

記憶、精神、命を補う。
無月 零の記憶は一条 風香を救う為にジジが構築した魔法式に自身の記憶をサイオン変換させ魔法式に再構築した。
一条 風香は死ぬ筈の運命から逃れた。
代償に無月 零の記憶が消失したが記憶を失う前の無月 零は風香を助ける為に自ら望んで記憶を情報を魔法式に構築した。

「脳内の記憶を削除、余った脳の容量に魔法式を無理矢理挿入」

無限 零の記憶の大半は魔法式で出来ている。
膨大な魔法式は脳の記憶保存料を大幅に激減させたが零は無敵に近い能力を手に入れた。

「簡単な魔法は使えないが難しい魔法なら一瞬で発動出来る能力。
それもtheendの能力の断片だ」

「魔法式を記憶、脳に保存してるんだ。
可能でも不思議じゃない」

「theendは零の一部だからね。
君も言い分も分かるよ」

脳と魔法式のリンクは有り得ない。
だが、この世界に有り得ないは有り得ない。

「四葉家の秘術を真似た技術が無月家の人間に適合するなんて」

「元々の一族は繋がっている。
四葉家の技術が無月の人間に扱えても驚かないよ」

扱えると適合が重なるなんて奇跡だね。
彼は飲み終えた缶ジュースをゴミ箱に投げ捨て言った。

「君は以前、言っていた。
偶然、奇跡は有り得ないと」

「かもね」

「運命、偶然、奇跡、矛盾は存在しない。
存在するのは必然だけだと」

必然なんて信じない。
無月 零と藤宮 介は信じてる。
だが、影は彼は君は友達は親友は・・・・・・

「僕は偶然、奇跡、運命、矛盾は表裏一体と考えてる」

必然なんて絶望だ。
絶対なんて最低だ。

「僕が僕だから僕なんだ」

親友と誓った罪を親友と願った道を親友と進んだ生き様を。

「変わらない人間なんて存在しない。
進まない人間なんて存在しない」

影は知ってるんだ。
進めない人間なんて存在しない。一部を除いて人間は立ち止まっても先に進めると。
だが、進めない人間も少なからず存在する。

「俺は進めた。
でも、零は進めない。いや、進めなかった」


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