マブラヴ
0818話
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らの襲撃の無いこのオーストラリアでも、天然物はそれなりの高級品になっている。特に紅茶のような嗜好品は言うに及ばずだ」
いや、紅茶と言ってもペットボトルの紅茶なんだから、正確には紅茶風飲料って言うのが正しいと思うんだがな。あるいは甘味そのものが貴重品になっているのか?
「なら、一般的には何を食べているんだ?」
「……合成食だ」
「合成食?」
また、名前を聞いただけでも不味そうに感じる食い物だな。
「ああ。海水のプランクトンを利用した食品だよ」
「ふむ、なるほど」
もしもその合成食ってのが不味いんだったら、この世界との交渉を纏める事が出来れば食料品の輸出は大きな事業になりそうだな。
「ちなみに、その宇宙生物ってのがさっき言ってたBETAって奴なのか?」
「うむ。Beings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human raceでBETAだ」
人類に敵対的な地球外起源種、か。宇宙生物に襲撃されていると考えると、どうしてもバジュラと被るが……まさかバジュラみたいに味方を助ける為に攻めてきてたりはしないだろうな?
だが、話を聞く限りでは普通の食料でさえも作れなくなっているとなると……その辺はどうか。
「ともあれ随分と話が横に逸れたが、今見て貰ったように俺には空間倉庫という能力がある。で、この空間倉庫の中には次元の狭間に存在している俺達の国に転移出来るようにする為の装置が入っている訳だ。そっちが良ければ、すぐにでも設置してみせるが?」
「済まないが、それは止めて欲しい。先程も言ったように、これ程の案件を少将でしかない私の一存で判断する訳にはいかない。……申し訳ないが、出来れば我々と共に来て貰えないだろうか? 私では無く、もっと上の者に対して直接今の話をして欲しい」
まぁ、そうだよな。こうしてみる限りではかなりの人望を備えている軍人に見えるが、それでも少将。……普通に考えれば少将というのは随分と高い階級だが、それでも外交問題を独断で判断する訳にはいかないだろう。
転移する前にレモン達に告げたように、時差の関係もあるからすぐに向こうとの連絡を取りたかったんだが……ここはしょうがない、か。
「分かった。なら早速案内してくれ。……ちなみに今は何年だ?」
そこで頷き、ふと気になった事を尋ねてみる。
ここが地球だというのは理解した。BETAとかい存在と戦っているのもまた同様に。なら、今はいつなのか。
チラリと、青い装甲の機体に視線を向けて考える。
俺の知っている機体に比べるとかなり性能は低そうにも見えるが、それでも人型の機体を作っているのだ。それなりに未来なのだろうと。
だからこそ、何気なく口にし
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