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転生とらぶる
マブラヴ
0818話
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こうして述べたのだ。次はシャドウミラーという国家について教えてくれないかな?」

 何だか向こうのペースに乗せられている気がしないでもないが、どのみちシャドウミラーがどういう存在なのかについては話さなといけない以上はしょうがない、か。

「そうだな。俺が率いているシャドウミラーという国家は、次元の狭間にある。そこで転移装置を使って幾つもの異世界と繋がっていて、いわゆるハブ的な役目を果たしていると言ってもいいだろう」
「待ってくれ!」

 俺の言葉に、ジョンが殆ど反射的とすら言ってもいい速度で言葉を遮ってくる。

「君は正気かね? 君の世界がこことは違う異世界だというのは……それはまぁ、実際に君が光の繭と共に現れたのをこの目で見たし、魔法? とやらもこの目で見た。だが、それでも……君の国が次元の狭間にあって、尚且つ他に幾つもの異世界と繋がっているというのは、幾ら何でも信じがたい」
「まぁ、そうだろうな」

 何の証拠も無しにシャドウミラーの規模やら成り立ちやらを理解しろという方が無理だろう。
 だが……

「証拠を見せろと言われれば、すぐにでも見せられるが?」

 そう、今の俺にはマクロス世界の時とは違って空間倉庫の中にニーズヘッグが入っているし、なによりもここは地球のオーストラリアなのだ。それなら、ゲートを設置するのは全く難しい話ではない。

「証拠……? 証拠だと? それはそんな簡単に見せられるものなのかね?」
「ああ。ゲートという転移装置を設置すれば、すぐにでも俺の国に繋げる事が出来る。ただし、一度ゲートを設置したらそこから動かすのは色々と手間が掛かるけどな」

 ギアス世界でやったように、他の場所にゲートを設置してから元のゲートを停止させて、瞬時に新しいゲートとリュケイオスを同期させる必要がある。

「それは……だが……いや、しかし……済まない。さすがに私の一存でここに他の国に対する出入り口の設置を許可する訳にはいかない。その辺は政府の方と相談させて欲しい。だが、1つ聞きたい。ゲートとやらを設置するにしてにも、そう簡単に設置出来るものなのかね? 見たところ、君は特に何を持っている訳でも無いようだが」
「ん? ああ、そうか。確かにそう見えるな。安心しろ。ほら」

 ジョンの言葉に、脳裏のリストから選択して空間倉庫からペットボトルに入った紅茶を取り出す。
 それを見たジョン、そして他の軍人達も一斉に驚きの表情を浮かべる。
 まぁ、何も無い場所からいきなりペットボトルが出てきたんだから無理も無いか。

「見ての通り、空間倉庫という特殊能力を持っている。これもこの世界には存在しない能力だろう?」

 もっとも、空間倉庫は純粋に俺個人の転生特典で、魔法の本場のネギま世界にも存在していないのだが。

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