クッキーとは何ですか?
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だと思ったのだけど」
「俺のこの眼を言ってるの?
さっき由比ヶ浜が鳴滝の名前だしてたよね?」
「あら、聞こえなかったわ」
「このアマ……」
この二人は中々に会話が成り立っているな。
俺が言われたらキレるか不貞腐れるか殴るかする。
…最後は違うか……ちがうよ?
「それで、なにしてんの?」
「見てわからないかしら。
これからクッキーを作るのよ」
クッキー?
「なぁ…クッキーって何だ?」
「は?」
「え?」
「マジ…か…」
何でそんなに引くの?
クッキーって生きていく中で常識的な何かなの?
「あーそうだったな…。
いいか鳴滝。クッキーっつーのはだな……」
こうして比企谷のクッキー講座が始まった。
「出来たー……けど…」
……おかしい。
比企谷から聞いた物とは違う気がする。
あれ?いや待てよ…確か色んな物も存在するとも言っていた。
ならこれもその一つなのか?
「何故あれだけミスを重ねることが出来るのかしら…」
あれはミスだったのか?
テッキリ調理作法の一種かと思ったんだけど…。
「ホムセンで売ってる木炭見たいになってんぞ…。
最早毒だ…」
「どこが毒だし!……やっぱり毒…かな?」
「どれどれ……アム……」
「「なっ!」」「ええっ!?」
俺はネックウォーマーのしたから偲ばせるように口に入れた。
「んー…ちょっと硬い気がするけど…食べられなくは無いな」
「なん……だと!?」
「……味覚が無いのかしら…」
オイコラどう言う意味だ。
「我慢しなくていいんだよ?不味いなら不味いって…」
「とある男の話をしよう。
その男は家がなく、道行く先でごみ捨て場を発見しては食べられそうなゴミを漁り、
食べていたそうだ。
そんな生活を続けるうち、その男はちょっとした毒物なら効果のない身体となったのだ」
誤解を解こうと思ったら俺の過去暴露しちゃったよ。
でも何でだろう。皆の視線が痛い。
「…貴方の実話はこの際置いておくとして、由比ヶ浜さんはどうするの?」
「え、…もう、いいよ。ほら、才能って言うの?私には無いから…」
「解決方法は努力あるのみよ。
由比ヶ浜さん、貴女は今才能が無いって言ったわね」
「え、…うん」
「その認識を改めなさい。
最低限の努力もしない人が才能ある人を羨む資格なんてないわ。
成功できない原因は成功者が積み上げてきた努力を想像できないから成功しないのよ」
「でもさ、最近皆こういうのやらないって言うし…
やっぱりあってないんだよ…そう言うの」
カタンッ と、粉降りの器具を強め
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