クッキーとは何ですか?
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「あの時言ったろ?
良い文だった。
周りに流されず、自分の思ったことを書きなぐる。
そして、自分の感性から物事を図った結論。
あれを良い作文と言わず何と言う?」
「……サンキュー…」
「……何だ、照れているのか?」
「ばっか、そんなんじゃねぇよ。
次だ、お前は友達とか親しいやつは「いない」……そうか」
何で嬉しそうなのかは聞かないことにしよう。
「じゃあ、最後…そのネックウォーマー…その………」
「…見たいのか?」
「っ!……嫌なら別に良い。
ただ、これから先絡んでいくと毎回気になると言うか…」
「そうか…なぁ比企谷、お前は虐めにあったことはあるか?」
「虐め?そりゃもう、あいまくってるね…。(主に女子に…)」
「それってどんなものか聞いても良いか?」
「え?……細菌だとか汚物だとかそんな扱いされたり…とかか」
成る程…。
「精神的な虐めか…。
俺はな、比企谷…」
そう言いながらネックウォーマーに手をかける。
そのまま顔を通して取り外し、目にかかる前髪をかきあげて横を向いた。
「っ!?…マジか…」
「肉体的な虐めにあいまくってきたのさ…。
因みにこれは中学3年の時の傷だ」
長い切り傷。
今でもハッキリと痕が残り、此を見たやつらは漏れ無くドン引きする。
「……すまないな…嫌なことさせて」
「…?引かないのか?」
俺は再びネックウォーマーを首に通して聞いてみる。
「…何で引かなきゃならないんだよ。
それを見たのなら普通同情だろ」
「お前の反応は初めてだったよ。
ありがとな、同情してくれて…」
「大方それを見たやつらはリア充街道まっしぐらなやつらだったんだろ。
ろくに虐めを受けなかった奴の反応だろうな」
成る程な。
そう言うことだったのか…。
「ところで、リア充って何だ?」
「知らないのか?リア充って言うのはだな…」
「遅い。
ここに来るまで何分かかっているの?
道草でもしていたのかしら。ヒキガエル君」
「まて、何で中学の時のアダ名をしっている」
あれから短い時間だったが比企谷と他愛のない会話をした。
調理室に到着し、会話が終わるのを残念に思った俺がいた。
あんなに充実した会話をしたのは何時振りだろうか。
「な……鳴滝…君…」
「…由比ヶ浜…だったな」
何でこう、会うやつ全員に怯えられなくてはならないのか…。
あぁ、あの噂のことか。
「由比ヶ浜、鳴滝の噂はでっち上げだ。
そこまで怯えなくて良いぞ」
「そ、そうなの!?」
「私はどちらかと言えば比企谷君に怯えたの
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