青の登場と状況悪化
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しなくてもすぐに死にはしネェ。けど弱る時は急速に弱ってくから結局は毎日でも喰い続けるしかないかラナ』
「了解だ」
それだけ答えて瀧馬はあえて無視し続けていたテレビの電源を切ってから、制服に着替えてサンドイッチをニ個ほど口に詰め込んでお茶を飲んだ……ところで、瀧馬はとある違和感を感じる。
「オイ、腹が余計に空いてきたんだが」
『辺りめーダ、変身前が普通の高校生で変身後がキモ可愛いモンスター娘だとはイエ、相棒は構造が人知の範疇を超えた化け物になったんダゼ? そりゃ属性力だけじゃなく相棒自身の体維持の為に有機物も仰山必要となルサ』
「これまであまり金を使わなくてよかった……」
瀧馬はアニメこそ見ているがソレ関係のグッズを殆ど買っておらず、本屋には迷惑な事甚だしいだろうが立ち読みで済ませている為余り本も買わず、親の職業の都合もあってそれこそ貯金はかなり溜まっているのだ。
喰い物……いや、食い物を買うのに困る事は無いだろうと思われる。
早速とばかりにコンビニへ寄って、買い占めんばかりにごっそりと大量のサンドイッチを買い込み、膨大な量で山と積まれたサンドイッチに唖然とする店員や客をしり目に、外に出てからクラブハウスサンドと卵サンドの包装を同時に解いて、頬張りながら通学路を行く。
同じく唖然としながら瀧馬の食事と歩行の同時進行を見やる生徒達を無視し、次のサンドイッチへと彼が手を付けた時、聴力もよくなっているのか、ふと奇妙な会話が彼の耳に入ってきた。
「あのさぁ……ブレイクレリーズとかオーラピラーって叫ぶ必要あるの……?」
「出来るだけヒーローっぽくしたいし、精神を高ぶらせるなら言った方がいいだろ。それにこれ以上愛玩動物扱いも御免だし……」
「まあ、心を力に変えるのがテイルギアだし、意識の収束は必要だけどさ……」
こそこそと話しているその会話は、まるで自分達がヒーローか何かである様なもので、一体何をしているんだ高校生にもなってまだ中二病を引きずっているのかと、会話している人物達へと目を向ける。
そこにいたのは……ツインテール好きにも拘らずテイルレッドは余り好かないらしい観束と、彼の幼馴染であるらしいツインテールな少女の津辺(瀧馬は後で名字を知った)であった。
ペアルックなのか、昨日までは無かった色違いのブレスレットをしている。
流石に校則違反だろうと、朝っぱらの登校開始時点から早退を視野に入れて居る人物に言われたくない様な事を瀧馬が考えた時……ラースが不意に驚いた声を上げた。
『オイオイオイ! マジかいマジなのカイ!!』
「……何だいきなり……?」
ラースの声は周りに聞こえないが瀧
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