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寄生捕喰者とツインテール
青の登場と状況悪化
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もしやテイルレッドも……? と瀧馬を思い至るが、彼女がそれを使っているのかどうかは分からないし、何よりテイルレッドが現れたのは本格的に宣戦布告される前の、しかも何の前情報もない初戦と言ってもいい時点。
 男では到底あり得ない程の泣き虫でもあるし、状況的に見てそうではない可能性の方が高い。



(……ああやってすぐ泣きだすなら、やはり年齢と性別が相応の奴が変身していると見るべきか)



 それでも絶対とは言い切れない辺りが不安だが、今はテイルレッドより自分の身だと瀧馬は思い返し、一先ずは立ち上がって再びラースへ話しかける。



「すまん、今日の所は試しに動いて終了でいいか……? 心に意外と傷をおったみたいだ……」

『……ア、あぁいイゼ、相棒。そんな沈みに沈んだ状態で出て行っテモ、負けずとも勝てないシナ』

「……すまん」



 単なるヒーローごっこでは当然無く、何かを救う為にただ変身して駆けまわる存在でも無く、本人自身の命が冗談抜きでかかっている以上、半端な状態で出撃しては力を消費するだけ。

 ならもう一日だけ置いてからにしようと、瀧馬とラースの意見は一致し、てきとうに動いて今日は帰る事にしたようだ。


 右よりも一回りは大きな左腕を振り回し、サイズそのものはさして変わらずとも装備の影響でゴツくみえる右足を振り抜き、人智を超えた身体能力で地上を、空中を駆けまわる。

 流石に力を試すという名目だけで自然破壊はしたくなかったか、体術はから打ちするのみに止めていた。

 と、沈んでいるとは思えない程かなり激しく動き回っていた矢先、瀧馬は不意にピタッと動きを止める。



(そういえば……テイルレッドは剣を使っていたが、俺にも武器はあるのか?)



 この事ばかりはラースに聞いた方がよいであろうが、心の傷はそこそこ深いのか聞く気になれず、再びわき上がってきたある種の恐怖を打ち消すように、瀧馬は再び動きまわり始めた。















 一方ニュース等で知らされる世間でのテイルレッド事情だが、此方にも変化が起きていた。

 ……尤も、瀧馬自身はテレビを見る気はなかったのに、朝方寝ぼけて瀧馬がリモコンを落下させた勢いでテレビが付き、偶々電源が入った時に移っていたのがそのニュースであっただけなのだが、そこはひとまず置いておく。


《本日、テイルレッドVSアルティメギルとの対戦で、“テイルブルー”と名乗る第二の戦士が現れました……が、やはりまだ味方か敵かは判別できないと?》
《はい、まだ決めるには早計でしょう。“ツインテイルズ”というチーム名を教えたりレッドを救ったり、味方関係を仄めかすような発言もしてはいました。し
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