第八話 小林中佐!!そんなのどうでもいいから女の子の水着だ!!その十二
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「若し店に来たらあんた達金属バットで殴るからね」
「おう、望むところだ!」
「じゃあこっちはヒビ入れたバットでジャコビニ流星打法浴びせてやる!」
「そこから中日の勢力圏でも六甲おろし歌ってやるからな!」
「やられたらやり返す、倍返しだ!」
「いいか?」
おばさんと喧嘩をする二人にだ、小林が声をかけた。彼はもう準備体操を終えていて万全の様子である。
「そろそろ勝負のはじまりだが」
「ああ、そうか」
「それじゃあ仕方ないな」
二人もおばさんとの言い合いを中断して彼に応えた。
「じゃあ今からな」
「準備体操の残りやってな」
「それからだな」
「泳ぐか」
「鮫に食われろジャスティスカイザー!」
「潮に飲み込まれろジャスティスカイザー!」
二人に『熱いエール』が来た。
「海は怖いぞ!」
「何が起こるかわからないぞ!」
「だからうるせえ!」
「俺達は勝つって言ってんだろ!」
元阪神の赤星の勝利インタビューの時の様に言い返す。
「見ていろ、今度もな!」
「華麗に勝ってやるぜ!」
こう言いながら海に向かいそしてだった。
戦いがはじまった、三人はそれぞれ泳ぎはじめる。
小林の水泳は凄かった、海のどの生物よりも船よりも速い、何とかその後ろについていっている二人は思わず言った。
「カイゾーグかよ!」
「クルーザーに乗ってるのかよ!」
版権ものに例えて言うのだった。
「これは今回もな」
「苦戦は必至だぜ」
「そうそう簡単には勝たせてくれないか」
「強敵だな」
「今回こそ勝ってくれるぞ!」
「ジャスティスカイザーざまを見ろ!」
観客達もこれは、と思っていた。
「さあ、早く負けろ!」
「リタイアしてもいいからな!」
「さっさと負けてしまえ!」
「鳥羽の海に沈め!」
「うるせえ!沈んでたまるか!」
「俺達は不沈戦艦だ!」
そしてその不沈戦艦は何かというと。
「プリンス=オブ=ウェールズだ!俺達は」
「レパルスだ!フッドだ!」
「絶対に沈むか!」
「沈む筈ないだろ!」
「その戦艦も沈んでるよな」
「そうだよな」
ここで観客達の中で軍事マニアの者達が言った。
「第二次大戦でな」
「フッドなんか見事に轟沈しただろ」
ドイツ海軍の戦艦ビスマルクの一撃でだ。
「真っ二つになってな」
「それで生存者は僅か三名」
「千何百人も乗組員がいたのにな」
「たった三人しか生き残らなかっただろ」
イギリス海軍にとっては衝撃の損害だった、フッドは既に老巧化していたとはいえロイヤル=ネービーの象徴だったからだ。
「それに例えるか」
「そうか、つまり華麗に散るんだな」
「轟沈してくれるんだな」
「それはいいことだ」
「さっさと負けてしまえ」
「骨は拾わん!」
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