第五章
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度は右手を見せてきた。そこにあるのはあのブレスレットだ。優子が走輔にあげた虹色のそのブレスレットを見せてきたのである。
「御前がくれたこのな。ブレスレットが守ってくれたんだろうな」
「そう。それじゃあやっぱり」
「実は信じてなかったんだよ」
能天気な笑みに少し苦いものが入った。
「けれどな。こうやって助けてもらったからな」
「信じてくれるのね」
「信じるさ。助かったからな」
だからだというのだ。やはり実際にそうなったということはかなり大きかった。
「有り難うな、優子」
「ええ。よかったわ、本当に」
二人は笑顔で話していた。走輔は無事だった、そしてそれを病室で喜び合っていたのだ。
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